あなたが顧客に与えたいイメージはどのようなものですか。
活動的な印象を持たせたい人もいれば、誠実さをアピールしたい人もいることでしょう。
実は服装や小物の色使いで、印象をコントロールすることができます。
そこで今回は色彩心理を活用した「与えたいイメージ別の色彩活用法」をご紹介します。
行動的でエネルギッシュな人柄「レッド」
行動的でエネルギッシュな人柄だと思わせたいのなら「レッド」を身につけることをおすすめします。
赤く燃え上がる炎や生命をイメージさせる血など、赤色にはパワフルで情熱的な印象を与える作用があるからです。
赤色を身につけるのにおすすめのシーンは「ここ1番の商談」「重要なプレゼンテーション」の席です。
パッと目を引く赤色は、アクティブで熱意のある印象を与えることができるでしょう。
また赤色には「勝負」「競争」などの意味合いもあり、コンペ形式のプレゼンテーションなどの場合、「勝ちたい」「説得して見せる」などの気持ちを駆り立てることにも役立ちます。
しかし赤色を多用してしまうと、せかせかした気持ちになります。
周囲に対しても、攻撃的な印象を与えるリスクがあります。
ネクタイやハンカチなどのワンポイントで使用し、ほかの色合いは無彩色でバランスをとるとよいでしょう。
明るく周囲を照らすムードメーカー「イエロー」
場の雰囲気を盛り上げて、明るく朗らかな印象を与えたいのなら「イエロー」を身につけることをおすすめします。
真夏の太陽の下に咲く太陽や夜道を照らす街頭など、黄色にはパッと人目を惹くような明るさが備わっているからです。
黄色を身につけるのにおすすめのシーンは「空気を明るくしたいとき」「場を盛り上げたいとき」です。
黄色には希望や明るい未来などを連想させ、周囲を照らすムードメーカーにもなれるでしょう。
また黄色の色彩効果として「元気」「陽気さ」などが挙げられます。
身に着けることでモヤモヤと考えすぎて悩んでいるときやマイナス思考になっているときなどにも力を貸してくれます。
しかし黄色も原色に近い色合いでは目立ちすぎてしまうデメリットがあります。
身に着けるときには淡いパステルカラーにしたり、ワンポイントで使用したりするなどの工夫がいるでしょう。
若々しくチャレンジ精神溢れる人「黄緑」
いつまでも若々しくフレッシュな印象を与えたいのなら、「黄緑色」を身につけることをおすすめします。
若葉や新芽の色であり、若者のような初々しい印象を与えられるからです。
黄緑色を身につけるのにおすすめのシーンは「新しいことにチャレンジするとき」です。
会社員から起業して肩書が変われば、また1から覚えなおすことも少なくありません。
黄緑色は忘れかけていた若さゆえにバイタリティーやチャレンジ精神を蘇られしてくれます。
だからこそ、失敗を失敗と思わずに、果敢にチャレンジして吸収していくのを促してくれるでしょう。
未熟者、初心者の印象を与えるために、若年層が身に着けるにはリスクはあります。
黄緑色はさわやかな印象も与えるため、淡い色合いであればワイシャツやポロシャツで使用してもよいでしょう。
若葉のようにどん欲に学ぶことで、周囲のサポートも得られやすくなります。
真面目で誠実な人柄「ブルー」
真面目さや誠実さをアピールしたいのなら、「ブルー」を身につけることをおすすめします。
雄大な海や青空など、広い心で受け入れていく青色は誠実さを連想させるからです。
青色を身につけるのにおすすめのシーンは「初対面で信頼を得たいとき」です。
青色にはコミュニケーションという意味合いもあり、じっくりと1対1で対話をし、相互理解を深めるのを促してくれます。
青色を身に着けることで、気持ちのクールダウンを促して、鎮静化を促します。気持ちが落ち着いて冷静に物事が判断できるでしょう。
一方で、多用すると冷たい印象を与えかねないので注意も必要です。
青色は仕事と縁も深い色のため、仕事用具に青色を取り入れることをおすすめします。
ペンケースや名刺入れ、仕事のファイルやネクタイピンなどで取り入れるとよいでしょう。
ホッと落ち着く癒しの人「グリーン」
そばにいるだけでほっと落ち着くような印象を与えたいのなら「グリーン」を身につけることをおすすめします。
森林や公園の芝生などに足を踏み入れると、気持ちが落ち着くように、緑色には人を癒す効果があるからです。
グリーンがおすすめのシーンは「相手の警戒心を和らげたいとき」です。
たとえば初対面で緊張している相手と会うときに、緑色を身に着けることで安心感を与えることに役立ちます。
関係性をよりよく保ち、全体的に協調的な雰囲気にしてくれるでしょう。
セラピストや健康系の仕事をしている人にもおすすめの色です。心身ともに健康的な印象を与え、穏やかでほっと安らげる印象を与えてくれます。
一方で、もともとおとなしそうな人が身につけると優柔不断な印象になる恐れもあるため、注意もいります。
ワンポイントで身につける以外にも、オフィスに植物を置くのもおすすめです。ストレスを和らげてホッと落ち着く空間づくりになるでしょう。
お母さんのような包み込むような愛情を持つ人「ピンク」
包み込むような温かな印象を与えたいのなら、「ピンク」を身につけることをおすすめします。
共生しながら生きるサンゴや胎児のときにいたお母さんの子宮の中を想起させ、深い愛情を感じさせるからです。
ピンクがおすすめのシーンは「相談してほしいとき」です。
取引先が困っている様子けれど相談してこないときに身に着けることで、「この人なら聞いてくれるかもしれない」という安心感や親しみやすさを感じてもらうことができます。
ピンクの色彩効果から、身に着けることで思いやりの心を高めることができます。
ピンク色は女性性を高める色合いのため、女性らしい柔らかさを出したいときにもおすすめです。
身につける場合には、紫色を帯びたマゼンタ色や桜色はやめましょう。
女の子らしい印象を与え、ビジネスよりも恋愛感情を駆り立てる恐れがあります。
サンゴのような色合いで、オレンジがかったコーラル・ピンクを選びましょう。
コツコツと努力を重ねた実力者「茶」
重ねてきた実績があるのなら、「茶色」を身につけることをおすすめします。
茶色は年月をかけて大きく育った年輪や地層、畑の色であり、努力を重ねた上での成果を意味する色合いでもあるからです。
茶色がおすすめのシーンは「実力を醸し出したいとき」です。
茶色は決して派手な色ではなく、むしろ目立ちにくい地味な色合いです。
一方で、コツコツ重ねてきた偉業があるのなら、茶色がそれを表現してくれるでしょう。
色彩効果として、一歩一歩着実に成し遂げる力を身につけるのを助けてくれます。
周囲の意見に動じることなく、堅実に受け答えする姿は、一種の権威として醸し出されるものがあります。
深みのある茶色のカーディガンやズボン、靴などで着用するとよいでしょう。
着実に積み重ねた成果や実績が、じわじわとにじみ出てきます。
しかし茶色を多用すると地味に見える恐れもあるので、ほかの色合いとのバランスを見て取り入れましょう。
まとめ
よく言われる印象があったとしても、色彩効果を活用することでイメージを変えることができます。
エネルギッシュな印象を与えたいのならレッド、長年の知識を醸し出したいのなら茶色、明るく元気な印象を与えたいのならイエローなど、会う相手や状況に応じて上手に色を活用していきましょう。
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