国内の証券取引所には100を超えるETFが上場しています。
最も一般的なのは「国内株式に投資するETF」ですが、多くの種類が存在しているので、どれに投資をしたら良いのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか?
この記事では、国内株式に投資をするETFの種類を特徴ごとに解説していきます。
さらに、それぞれのETFをどう使い分けるのが良いのか、おすすめの選び方も掲載しました。
Contents
国内株式に投資するETFの種類

国内株式に投資するETFは、大きく分けて以下の5種類です。それぞれの特徴について解説していきましょう。
- 国内株式全般に投資するETF
- 規模別に株式を選んで投資するETF
- テーマ別の株式に投資するETF
- レバレッジ型のETF
- インバース型のETF
①国内株式全般に投資するETF
最も一般的で投資家からの人気が高いETFは、TOPIXや日経平均株価などの日本経済を代表する株価指数に連動するETFではないでしょうか。
最も広く分散投資ができるので、初心者から上級者まで、すべての投資家におすすめできるETFです。
TOPIXは東証一部に上場している2000以上の銘柄を平均化した指数です。日経平均株価は、東証一部に上場している銘柄のうち225銘柄を平均化した指数です。
これらの指数に連動するETFを購入することは、東証一部に上場している企業2000社以上または225社の株式を少しずつ購入するのと同じ効果を得られます。
個人の投資家が大量の株式を購入するのは資金面からも手間がかかるという面でも難しいのですが、TOPIXや日経平均株価に連動するETFを1つ購入するだけで、分散投資を行うことができます。
手軽に分散投資ができるETFとして、投資家からの人気が高いのです。
②規模別に株式を選んで投資するETF
TOPIXや日経平均株価に連動するETFのように広くさまざまな銘柄に投資をするETFもあれば、投資先を規模別に絞って指数に連動するETFもあります。
例えば、「TOPIX Core30」という指数に連動するETFです。
TOPIX Core30とは、東証一部に上場する全銘柄の中で、時価総額と流動性の大きな順に30社の株価を基に算出された株価指数のこと。
言い換えると、東証一部上場銘柄2000以上のうち、大型株の上位30位だけを捉えた指数となります。
一方、小型株に絞って投資を行うETFもあります。
小型株は値動きが大きく、経営破綻リスクはありますが成長性が高いのが魅力の一つ。このようなETFを購入し、積極的に値上がりを追求する投資家もいます。
③テーマ別の株式に投資するETF
上記のように大型株または小型株に限定して投資を行うETFの他に、テーマで銘柄を絞ったETFもあります。
代表例が高配当銘柄に着目したETFと、ESGに着目したETFでしょう。
高配当銘柄に着目したETFは、配当利回りの高い銘柄に限定して投資を行っています。
企業の規模に関わらず、配当利回りの高い銘柄もあれば低い銘柄もあります。配当利回りの高い銘柄だけに投資を行うETFなら、投資家は個別の企業の配当利回りをチェックせずとも、高配当銘柄に投資することができるのです。
一方、「ESG」に着目したETFもあります。ESGとは、環境(Environment)と社会(Social)、企業統治(Governance)をまとめて呼んだ用語。
企業におけるこれらの分野への取り組みは財務諸表には現れませんが、企業のリスク管理能力を測る上で重要な情報です。
ESGに着目したETFでは、各企業のESG取り組みを評価して銘柄を選定し、長期的なリターンを目指しています。
他にも、女性活躍推進に積極的な企業に投資するETFなどが存在しており、社会の動きに応じた対応を行う企業がテーマ別にセレクトされることが多いです。
一時の流行に合った銘柄を選ぶという側面もあります。
④レバレッジ型のETF
レバレッジには「てこ」という意味があります。
レバレッジ型ETFは、日経株価指数などの株価指数の約2倍の値動きとなる商品です。
一般的な指数の約2倍の値動きになるので、相場が上昇している局面では、大きなリターンを狙うことができます。
反対に、下落局面では損失も約2倍と大きくなってしまいます。
相場の方向感が定まらずに上下を繰り返す場合も、大きなリターンを得ることは難しいです。
上昇相場では大きな利益を得られるため、景気が上向きなときに人気の商品です。
ただし、投資家自身も景気の動きに敏感になってETFの売買をしなければならないので、上級者向けのETFと呼べるでしょう。
⑤インバース型のETF
レバレッジ型と反対のETFを、インバース型のETFと言います。
インバースとは「逆」を意味しています。
インバース型ETFは株価指数の-1倍の値動きをするので、日経平均株価などの指数とは正反対に動くETFです。
そのため、相場の下落局面で利益が得られるという特徴があります。ダブルインバース型といって、指数の-2倍の値動きをするETFもあり、下落局面で大きな利益を狙う投資家に人気のETFです。
一方、相場の上昇局面ではインバース型で儲けることはできません。景気の動向を見てETFを売買しなければならないので、インバース型も投資の上級者向けETFと言えるでしょう。
おすすめのETFの選び方

前の項目では、国内ETFの種類について紹介しました。それぞれの違いが分かったところで、次は銘柄を選んでいきましょう。
それぞれのETFについて、おすすめの選び方を解説します。ポイントは次の3点です。
- 総合的な指数連動型ETFを主軸に
- 規模別・テーマ別で高配当を狙う
- レバレッジ型・インバース型で素早く儲ける
①総合的な指数連動型ETFを主軸に
これから投資を始める人や、投資を始めたばかりの人など、初心者にまずおすすめなのがTOPIXや日経平均株価に連動するETFです。
相場の動きとの連動性が高いので、「みんな儲かっているのに自分だけ損をしている」といった事態になりにくいETFなのです。
景気の流れに乗って自然に資産を大きくできるのが、総合的な指数に連動するETFの魅力のひとつ。
長期的な視野でインフレに負けにくい資産形成をすることができます。
②規模別・テーマ別で高配当を狙う
上記の総合的な指数への投資だと、利回りがあまり大きくなくて魅力に欠けるという方もいるかもしれません。
そのような方は、規模別・テーマ別のETFで利回りアップを狙ってみてはいかがでしょうか?
例えば、日経平均株価に連動するETFだけでなく、高配当銘柄に投資するETFを組み合わせる、といった方法です。
配当利回りをアップさせることができます。
③レバレッジ型・インバース型で素早く儲ける
レバレッジ型ETF・インバース型ETFは、一般的に短期での利益を狙うETFです。
特にレバレッジ型やダブルインバース型は株式指標の2倍の値動きとなるため、大きなリスクを伴います。
上記で説明した中長期投資向きのETFとは異なり、景気の動きに対して臨機応変に売買できる上級者の短期投資に向くETFと言えます。
ただし、2倍の利益を上げられる可能性があるレバレッジ型ETFや、下落局面で儲けられるインバース型ETFを上手く使えば、資産を大きく成長させることも可能です。
短期で素早く儲けたい人や、中長期投資では物足りない人におすすめです。
まとめ

ETFの種類と選び方について解説してきました。国内株式に投資するETFは、大きく分けると次の5種類です。
- 国内株式全般に投資するETF
- 規模別に株式を選んで投資するETF
- テーマ別の株式に投資するETF
- レバレッジ型のETF
- インバース型のETF
番号順に難しくなっていくので、初心者におすすめなのが①国内株式全般に投資するETF。
④レバレッジ型のETFと⑤インバース型のETFは上級者向けです。
それぞれを組み合わせることで利回りを上げることもできるので、ETFの投資でも慎重に銘柄を選んでみてくださいね。
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