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「FX」って、いったいどんな投資方法?

「FX」は、日本の「円」も含めた世界各国のお金とお金(通貨と通貨)を交換して、ひんぱんに動く交換レートによって利益をあげることです。

交換レートの予想が的中するなどうまくいけば大きな利益が得られることもありますが、予想と逆に動いたら損を出して元本割れになる危険もあります。

投資家のほとんどは、手持ち資金の最大25倍の外国通貨を手に入れて取引を行う「外国為替証拠金取引」のことをFXと呼んでいます。

お金(通貨)を交換して利益をあげるとは?

「わたしは、FXに投資しています」と言っているその「FX」って、どんな投資の方法なのでしょう? そもそも、FXとはどういう意味なのでしょうか?

FXは英語の「Foreign Exchange」の略称です。でもFEではなく、Exchangeは二番目の字のXをとって、FXになります。

Foreignは「外国の」、Exchangeは「交換」という意味です。

外国にからんで交換をするものと言えば何が思い浮かびますか? 海外旅行に行ったことがある人なら、おそらくすぐにピンとくると思います。

それは「お金(通貨)」です。

たとえばハワイに遊びに行く時は、出発する国内の空港やハワイの空港の「外国為替(両替/Exchange)」の窓口で日本円をアメリカドルに交換し、帰りにはハワイで使い残したアメリカドルを日本円に交換します。

日本の銀行やハワイの街中の両替所でも、日本とアメリカのお金を交換することができます。

日本円とアメリカドルの交換レートは、ひんぱんに変わります。ハワイに出発するとき国内の空港で日本円をアメリカドルに交換したら「1ドル=110円」で、帰国するときにハワイの空港で使い残したアメリカドルを日本円に交換したら「1ドル=112円」だったというようなことも、起こります。

さて、出発するときに1ドル=110円で、帰国するときに1ドル=112円だったら、この旅行者は交換レートの動きで得をしたでしょうか?損をしたでしょうか?

正解は「得をした」です。

たとえば1ドル=110円の交換レートで、11万円を1000ドルに交換してハワイで遊んで、食事して、ホテルに泊まってアメリカドルを使い、200ドルを使い残したとします。

帰りに空港で1ドル=112円の交換レートで日本円に戻すと2万2400円になる計算ですが、もしも帰国するときの交換レートが出発するときと同じ1ドル=110円のままだったら、日本円に戻すと2万2000円でした。

差し引きで400円、この旅行者は得をしたことになります。

実際の空港などにある外国為替窓口の交換レートには「買い(Buy)レート」と「売り(Sell)レート」の2つがあり、日本円とアメリカドルの場合はこの2つのレートに2円以上の差があるので、旅行中に交換レートが動いてもその差で打ち消され、なかなか得はしないようなしくみになっています。

買いレートと売りレートがあるのは、海外旅行に行かずに、日本国内の銀行で日本円をアメリカドルに交換して自宅に置いておき、何日かたってから日本円に戻した場合でも同じです。

それでも、ハワイではなくずっと国内にいたためドルは全く使っていないので、11万円を1ドル=110円の交換レートで1000ドルに交換し、後でこの1000ドルを1ドル=112円の交換レートで日本円に戻すと11万2000円になり、差し引きで2000円を得することになります。

元本11万円で2000円が得られると、その利率は1.818%です。お金の交換から交換まで10日間でそれが得られたら、年利率は63.3%です。現在の銀行の定期預金の年利率(0.01%/三菱UFJ銀行)の、なんと6330倍です。

世界各国のお金とお金(通貨と通貨)を交換して、ひんぱんに動く交換レートによって利益をあげる。これがFXという投資の方法で利益をあげる基本的なしくみです。

交換レートが予想と逆に動いたら損をする

「銀行の定期預金と比べて利率が6330倍だって! すごいなFX。やろうやろう」

ちょっと待ってください。

ここで挙げた例は、日本円とアメリカドルの交換レートはこれからどう動くかという予想が見事に的中して、しかも動く幅が大きく、かなりうまくいったケースです。

もし、交換レートが1ドル=110円から1ドル=109円に動いたとしたら、どうなるでしょうか。11万円を1000ドルに交換して自宅に置いておき、後で日本円に戻したら、返ってくるお金は10万9000円です。

つまり元本割れで、1000円損をしました。利率はマイナス0.9%。交換から交換まで10日だったら年利率マイナス33.1%です。

そのように、交換レートが予想とは逆に動いたら簡単に損を出してしまうのも、FXのしくみです。

「うまくいけば得をするが、損をする危険もある」のが、FXなのです。

一方、利率が0.01%しかない銀行の定期預金は、1預金者、1銀行あたり合計1000万円までの元本と利息が「預金保険機構」で保護されていて、たとえ銀行がつぶれようとも損をすることはありません。

FXという投資方法は、元本が保証されていません。交換レートの変動によって得をすることもあるが、損をすることもあると、心得ておいてください。

本当のFXは「証拠金取引」というやり方

ここまでは、11万円を1ドル=110円の交換レートで1000ドルに交換し、それを10日後に日本円に戻すという例で説明してきました。もし交換レートが1ドル=112円になれば得をし、逆に1ドル=109円になれば損をしました。

しかし、このやり方は本当の意味でのFXではありません。これは「外国為替現物取引」と呼ばれる方法で、銀行の外国為替の窓口を利用して誰でも簡単にでき、FXに含めていることもありますが、現在のFXの主流ではありません。

では、その現在のFXの主流とは何なのでしょうか?それは「外国為替証拠金取引」という方法です。

「証拠金取引」をごく簡単に言えば、交換レートが1ドル=110円のとき、アメリカドル1000ドルを買うのに日本円を11万円用意しなくてもいい、というやり方です。

「11万円なかったら、1000ドルに交換してもらえないじゃないか?」と思うかもしれませんが、早い話が「一度に11万円、耳を揃えて払ってくれなくても、その一部の金額だけ差し入れれば、あなたを信用して1000ドルに交換しましょう。残りは、後で払ってくれればいいです」ということです。

その差し入れる一部の金額のことを「必要証拠金」と言います。いくらぐらいだと思いますか? たとえば「25倍コース」のFXであれば、100%÷25倍=4%で4400円です。4400円用意すれば1000ドルを受け取れます。残りの10万5600円は、後払いです。

25倍ですから、手持ちの11万円全額を「必要証拠金」として差し入れれば、1000ドル×25倍=2万5000ドルを手に入れることができます。もしその2万5000ドルを1ドル=112円で日本円に交換できたら、280万円です。最初に差し入れる必要証拠金は11万円、後払い分は264万円なので、280万円-11万円-264万円=5万円の利益になります。

後払い分の264万円は、後で2万5000ドルを1ドル=112円の交換レートで売って得る280万円で十分に支払えますから、実際には「必要証拠金11万円で5万円の利益を得た」という感覚になります。その利率は45%、10日なら年利率1659%です。銀行の定期預金の15万5900倍です。

しかし、交換レートが予想と逆に動いたら損をします。

11万円で2万5000ドルを手に入れて、1ドル=110円から1ドル=109円に動いたら元本割れになり、272万5000円-11万円-264万円=マイナス2万5000円の損失になります。11万円に対する利率はマイナス22.7%、10日なら年利率マイナス829.5%です。25倍コースなら得するのも25倍、損するのも25倍になるわけです。

これが外国為替証拠金取引で、現在主流のFXです。25倍コースの他に10倍コース、5倍コース、2倍コース、手持ちの全額が証拠金の1倍コースなどがあります。投資家の人たちがFXと言うときは、この外国為替証拠金取引を指しています


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