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まずは円とアメリカドルかユーロの組合わせ

FX初心者におすすめの「通貨の組合わせ」は、第1が日本円とアメリカドル、第2が日本円とユーロです。

ドルとユーロは世界の「基軸通貨」で発行量はケタ違い。取引が成立しやすい上に、値動きを予測するための情報の量も非常に豊富な通貨です。

FX上級者は南アフリカランドやトルコリラのようなマイナー通貨を話題にしますが、それは値動きの大きさや、スワップポイントという金利のようなものがもらえるなど、「投資のうま味」があるからです。

アメリカドル、ユーロは「国際通貨」の代表

FXは、世界のどこかのお金(通貨)とお金(通貨)で「ペア」を組んで買ったり売ったりします。

日本から参加していても、ペアに日本円を含ませる必要はありません。

「通貨」には、ヨーロッパ19ヵ国で共通で使われる「ユーロ」のように国境を超えて使われているものもありますが、基本的には日本に「円」、ロシアに「ルーブル」というように、一つの国に一つの通貨があります。

ただし同じ国でも中国本土の「人民元」と香港の「香港ドル」のように、地域ごとに異なる通貨が通用していることもあります。

通貨には「大きな通貨(メジャーな通貨)」も「小さな通貨(マイナーな通貨)」もあります。大きな通貨として世界から認められているのはアメリカの「アメリカドル」、ヨーロッパの「ユーロ」、英国の「英国ポンド」、日本の「日本円」、スイスの「スイスフラン」の5種類ですが、それに中国の「人民元」を加えることもあります。

それらは世界の「国際通貨」と呼ばれています。

国際通貨は、国と国との貿易(輸入、輸出)の支払いや、国境を超えて企業を買収するような金融取引で使われるので、世界中の政府や銀行や企業が持っています。

そうしないと、貿易や金融取引の支払いがスムーズにできなくなり、その国の経済に支障をきたします。

支払い準備のために国境を超えて世界中で持たれている(準備されている)国際通貨が、アメリカドル(ドル)、ユーロ、英国ポンド(ポンド)、日本円(円)、スイスフラン、人民元(元)で、それらに次ぐのがロシアのルーブル、カナダドル(加ドル)、オーストラリアドル(豪ドル)などです。

国際通貨の中で、世界で最も使われ、世界中で準備されている通貨を「基軸通貨」と言います。

現在はアメリカドルがこの基軸通貨です。

国際決済銀行(BIS)の2016年の統計によると、全世界の外国為替市場での通貨の取引高シェアはアメリカドル43.8%、ユーロ15.7%、日本円10.8%、英国ポンド6.4%の順で、ドルが飛び抜けています。

アメリカドルは取引しやすい上に情報も豊富

では、FXに投資するには、ペアにどんな通貨を選べばいいのでしょうか?

あなたのような日本の投資家は、日本の銀行に預けた預金残高から自己資金をFXに回すのがふつうで、投資の「タネ銭」の出所は日本円の資金です。

FXへの投資でどれぐらいの利益をあげたか、あるいはどれだけの損失をこうむったかも、円で計算することになると思います。

ですからペアの片方は「日本円」がくることが多くなります。

とりわけ初心者から中級者ぐらいまでは、円を軸に通貨ペアを組み立てることがほとんどです。

では、FX投資で円とペアを組む相手の通貨は、何がいいのでしょうか?

初心者におすすめなのは第一に「ドル(アメリカドル)」で、その次が「ユーロ」です。

最大の理由は、ドルは通貨の発行量が大きく、世界中にばらまかれていることです。

たとえばアフリカや中南米の小国ではその国独自の通貨を発行していても、首都にある、日本の日銀にあたる中央銀行では必ず、金庫の中にアメリカドルの現金をしまっています。

なぜなら、その国が外国と貿易を行う時、その代金の決済はドルで行うことが非常に多いからです。

もしも、その国のドルの準備が底をつく「外貨準備の不足」が起きると、食糧などの輸入ができなくなり、その国の経済も国民生活も重大なピンチを迎えます。

言い換えれば、地球上いたるところにアメリカドルがあふれ、それが世界の経済を安定させています。しかし日本円はそこまでいっていません。

日本から観光客がほとんど来ないようなアフリカや中南米の小国の空港に着いて、その国の通貨に両替しようと窓口で福沢諭吉の1万円札を出したら「日本円はダメだ」と受け付けてもらえないことがあります。でもアメリカドル札なら100%OKです。

国際決済銀行(BIS)の2016年の統計によると、全世界の為替市場の通貨ペア別の取引シェア第1位は「アメリカドル-ユーロ」で23.1%、2位が「アメリカドル-日本円」で17.8%、3位が「アメリカドル-英国ポンド」で9.3%となっています。全体の実に約9割は、取引される通貨ペアのどちらかがアメリカドルなのです。

そのように発行量が群を抜いて大きいドルは、地球上いたるところで24時間、365日、他の通貨と交換する「為替取引」が行われているので、FXでも取引が非常に成立しやすくなっています。

交換レートが示されているのに買いたいと思ったときに買えない、売りたいと思ったときに売れないという事態は、全くと言っていいほど起こりません。

取引のしやすさでは、トップクラスです。

アメリカドルの流通量が非常に多いことは、FXでは「いつでも取引可能」以外のメリットももたらします。

その一つは手数料(スプレッド)などの取引コストが安いことで、もう一つは交換レートの先行きを判断する材料になるような情報の量が非常に多いことです。

FX取引を仲介するFX業者は取引するたびに手数料(スプレッド)をとりますが、取引量が多いドルはその競争があります。

新しく参入したFX業者はたいてい手数料(スプレッド)の安さを売り物にしていますが、特に通貨ペアの片方がドルなら安くしてアピールしたりします。なぜなら取引量が多いので、多少安くしても採算が合うからです。

大手のFX業者もキャンペーンでドルがからんだ取引の手数料(スプレッド)を下げて対抗したりします。

FXの投資家は、そんな取引コストが安くなると、実際に手にできる利益の増加につながります。

アメリカドルはGDP世界最大のアメリカ合衆国の通貨です。日本でもアメリカのニュースは毎日毎日、報じられています。

ニューヨークのウォール街発の経済ニュースもそうです。ドルを発行するアメリカは世界の経済の中心なので、ドルの交換レートの先行きを判断するための情報は、他の通貨とは比べものにならないほど多いです。

ユーロのヨーロッパ諸国、ポンドの英国、円の日本、人民元の中国も世界経済では重要な国々ですが、ドルのアメリカには及びません。

判断のための情報が多いことは、とりわけ投資の初心者にとってはありがたいことです。

たとえば「トランプ大統領が中国に対して重大なことをツイートした」ニュースは即座に日本でも伝わりますから、すぐに「ドルは売り」と判断して行動に移せます。

しかし、南アフリカやトルコのような国だったら、情報が日本に伝わるまで時間がかかったり、伝わってもどう動けばいいか、すぐに判断できなかったりします。

そのためふだんから情報を丹念にウォッチしている南アフリカ〃通〃の人、トルコ〃通〃の人に、どうしても出遅れてしまいます。

上級者はうま味が大きい「マイナー通貨」へ

とは言っても、FXの投資家にとって南アフリカの通貨「ランド」やトルコの通貨「リラ」のような小さな通貨、マイナー通貨には、ドルやユーロにはない魅力があります。

その一つは「値動きが大きい」ことです。

交換レートが短い時間で大きく変動する通貨は、その変化をとらえてFXで大きな利益をあげるには好都合です。国際通貨のドルやユーロや円は世界的な取引高が大きいので、変動率は小さくなりがちです。

それに比べるとランドやリラは取引高が小さいので、金価格の高騰や総選挙やクーデターやテロや軍事的な緊張など、何か出来事が起きると大きく変動しやすくなります。

FXの投資家にとっては、値動きに乗じて利益をあげるチャンスが大きい「うま味のある通貨」というわけです。トルコリラにはもう一つ、スワップポイントという「金利のようなもの」がもらえるという別のうま味もあります。

ただし、値動きが大きいマイナー通貨は大きな利益をあげるチャンスが大きい半面、失敗して大きな損を出すリスクもまた大きいので、初心者向きとは言えません。

経験を積んで、ドルやユーロの値動きではもはや満足できないFXの上級者向きの通貨です。


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