起業するとなれば、事務所を借りなければなりません。
ただ、事務所を借りると言ってもさまざまな種類がありますし、どうやって選べばいいのか分からない…という方も多いでしょう。
これまで自分が生活するためのマンションなどを借りたことはあっても、起業のための事務所を借りるにはさまざまなルールがあるからです。
ですが、ルールをおさえていないと、後になって予想外のコストがかかったり、トラブルに巻き込まれてしまったりします。
起業後、事務所を借りて新しいビジネスについて考える時間は最高の時間のはず…。
ですが、その時間の楽しさに負けてしまい、賃貸契約書をきちんと読まなかったり、将来かかるコストについて安易に考えていると、後になって後悔することになりかねません。
ここでは、起業で事務所を借りる際の注意点や事務所の種類などについてもお教えします。
起業後の事務所の選び方
アクセスがいいかどうか
起業後の事務所の選び方で重要なのはアクセスがいいかどうかです。
通勤や取引先へのアクセスを考慮し選ぶことが重要です。
また、来客の多いビジネスなら利便性の高い事務所を選ぶのは必須です。
事務所の近くにターミナル駅があれば、求人を募集した時に優れた人材が集まりやすいだろうな
コストはどのくらいか
もし、起業後のビジネスの形態が来客もほとんどなく外出もないようなものなら、あえて利便性を考えなくてもいいでしょう。
当然、駅から離れれば離れるほど家賃は安くなるので、目玉物件があるかもしれません。
たとえば、住宅地に事務所を構えるなどもありだな
特定の業種が集まる場所
オフィス街はそれぞれ、特定の業種が集まる場所が存在します。
たとえば、渋谷ならIT系の起業が集まっていますし、兜町なら証券会社が多いです。
特定の業種が集まる場所なら効率的にビジネスが行えますし、販路の拡大につながります。
起業の際に始めて事務所選びを行う場合、エリアの特徴にポイントをおくのがおすすめです。
起業する際の事務所の種類
自宅
起業する際、一番に思いつく事務所は自宅でしょう。
自宅を事務所にすれば、コストがかからないのがメリットです。
起業直後は特に売り上げの予測がしづらいため、毎月の固定費をできるだけ安く抑えたいです。
そのため、家賃がかからない自宅を起業後の事務所にするのは非常におすすめです。
さらに、自宅を事務所にすれば、机やパソコン、プリンターなどの美品を使えるので、起業にかかる初期投資を安く抑えられます。
また、家賃や通信費、水道光熱費などを経費計上できるので節税につながります。
ただ、注意したいのは全てが経費にならないということで、かかる費用の半分くらいが上限です。
ただ、起業後自宅を事務所にするとデメリットもあります。それは自宅を事務所にすると、仕事とプライベートのオンオフがつきづらいということです。
家が仕事場だと常に仕事のことが頭から離れず、精神的に休まらないことが多いです。
自分がオンオフをつけられる性格かどうか、見極めた上で自宅を事務所に選ぼうな
また、仕事の事務所が自宅でマンションの一室などの場合、取引先からの信用が低くなることがあります。
信用が重要視されるような業種なら、自宅ではなく別に事務所を借りた方がいいのかもしれないってことだね
バーチャルオフィス
次に起業後の事務所として候補となるのがバーチャルオフィスです。
バーチャルオフィスとは会社の住所や電話番号などを借りられるサービス。
実際の事務所は自宅などにしておくことが多いため、事実上実体のないオフィスということになりますね。
起業後にバーチャルオフィスを事務所にするメリットは都心の一等地などに事務所の住所を設定できるため、信頼が得やすいことです。
実際に都心の一等地に事務所を借りるとなれば非常に家賃が高額になりますが、バーチャルオフィスなら費用を安く抑えられます。
ただ、デメリットとしては事実上仕事場ではないので、作業する場所がないということ。
さらに、金融機関で口座開設する際や融資の審査を受ける際、不利になることもあるんだ
コワーキングスペース
次にご紹介するのがコワーキングスペースです。
コワーキングスペースとは他の会社や人とスペースを共有するオフィスのことです。
スペースの使用量を払って利用しますが、固定の事務所を必要としない人などに利用されている形態です。
このコワーキングスペースのメリットはさまざまな備品が使えることや、商談スペースが設けられていることなどで、一から事務所を準備する必要がないことです。
そのため、起業に際し初期投資がほとんどかからないので、本業へ資金を回すことが可能です。
さらに、コワーキングスペースを利用する他の人とコミュニケーションも期待できるので、ビジネスにおいて人脈作りができることです。
ただ、コワーキングスペースを利用するデメリットもあります。
それは収納スペースや固定電話回線がないことがあるため、起業後のビジネスの種類によって向かないことがある点です。
さらに、他人とスペースを共有するため、情報管理やプライバシー管理に細心の注意を払う必要があることです。
レンタルオフィス
レンタルオフィスは個別にスペースを区切った空間をレンタルで借りる形態です。
ラウンジや会議室などを共有スペースとして使用することができます。
このレンタルオフィスのメリットとしてはセキュリティレベルが高いこと。
また、さまざまな備品や商談スペースがあるため初期投資が少なくて済みます。
いっぽうで、デメリットとしてはスペックの高いタイプだとコストが高くなること。
商品などを大量に置いておくとなれば、スペースがかなり必要となるのでそれだけコストがかさみます。
さらに、基本的に物販は禁止となっているため要注意だ
さまざまな事務所の形態がありますが、それぞれにメリットもあればデメリットも存在します。
自分が起業後何にポイントをおき、ビジネスに活かしたいかを考えて事務所選びを行いましょう。
また、実際に自分の目で見てみれば、事務所としてのイメージも湧きやすいです。
起業で事務所選びは非常に重要ですので、スムーズに起業が始められるよう事務所選びは慎重に行いましょう。
起業の際の事務所って一言で言ってもさまざまな種類があるんだね!
起業の際の事務所選びは自分の目で確かめてから
起業する際、自分にとって重要な条件が決まったら、取り扱っている仲介業者に問い合わせましょう。
その際に、予算やエリアなど希望の条件を伝えて物件を紹介してもらいます。
ただ、気に入った事務所が見つかったからと言ってすぐに決めてしまわず、自分の目で確かめてから決めるようにしましょう。
その理由は広告に記載されている駅からの距離や物件の図面などは実際に見てみると違うことが多いからです。
実際に現場へ行って、室内の照明や柱の位置、水回りやトイレ、駅から歩いてみる…など、実際に確かめることが重要です。
さらに、ビルの玄関の雰囲気や管理状況はどうかなど、実際に自分の目で見ないと分からないので注意が必要です。
もし、自分の目で確かめないで契約してしまうと、後で思わぬトラブルに巻き込まれかねないんだ
事務所選びは実際に目で見て確かめないとだめなんだね!
まとめ
起業の際の事務所の選び方や種類についてまとめてみました。
これから起業を予定されている方にとって、役立つ情報となるとなれば幸いです!
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