起業するとなると、ある程度経理の知識が必要になります。
ただ、ただでさえ起業の準備で忙しいのに、経理関係の資格まで取っていられない…というのが本音でしょう。
そんな時、経理の知識があまりなくてもクラウドを使えば経理処理がやりやすいです。
今や、個人事業主、法人に関わらず今やクラウドはなくてはならない存在です。
ここでは起業する際、経理関係の資格は必要なのか、経理処理をクラウドで行うメリットやソフトとの違いなどをご紹介します。
起業する際経理の資格は必要か
そもそも、起業する場合、経理や簿記の資格がないとだめなの?
実際のところ、起業する場合経理や簿記の資格が必要というわけではなく資格がなくても起業することは可能です。
ただ、確定申告の際に知識がないと自分でできません。
確定申告は重要な経理業務なので、できないとなるとかなり深刻な問題です。
そのため、起業したいと思うなら、なるべく早めに確定申告についてある程度理解できる程度にはなっておきましょう。
では、どこまで経理の勉強をすればいいのかと言うと、会社を経営する上で経理の知識がどの程度あるのか試すという意味で資格を取るというのも手です。
特におすすめなのは日商簿記3級で、この程度なら独学でも取得しやすいので試す価値はありそうですね。
ただ、確定申告を自分で行うとなると、3級だと少し不安です。
そのため、起業する場合商業簿記、工業簿記いずれも範囲に入っており確定申告ができるレベルの簿記2級は必須でしょう。
ただ、3級と2級ではかなりの差があるため、経理の専門学校に通って取得する方もいるほどだ
起業して会社が小さいうちは経理知識がなくてもなんとかなるものの、会社が大きくなればなるほど経理の知識がないと難しいです。
そのため、起業を考えるなら早めに経理の知識や資格の取得を視野に入れておくべきでしょう。
経理システムは今やクラウドが主流
まず、起業したらやるべきことに銀行口座の開設やビジネス用のクレジットカードの発行などがありますが、経理システムの導入も忘れてはなりません。
これまで、経理システムでソフトを使う起業家の方が多かったですが、最近ではクラウド会計を使う人が増えています。
たとえば、有名な経理会計ソフトに弥生会計がありますが、これも弥生オンラインというクラウドシステムに移行しつつあるのが現状です。
クラウド会計とは
起業するに当たり、資格を取得したり経理の知識を得た上で実務で使うのにおすすめなのがクラウド会計です。
以前は経理ソフトが主流でしたが、現在ではクラウド会計に移行していっています。
クラウド会計は日々の取引を入力しておくと損益計算書や貸借対照表を自動的に作成し確定申告や決算がやりやすいです。
また、経営状態を把握しやすいため、起業家にとってありがたい存在です。
自分で日々帳簿付けをすることを考えると、クラウド会計はコストがかからず手間が省けるから、ぜひ導入を検討したいところだな
起業したら記帳代行や税理士さんに経理を全て任せる方もいらっしゃいますが、コスト面を考えるとクラウド会計を導入した方がいいでしょう。
クラウド会計の有名なものとして弥生会計オンライン、freee、MFクラウドなどが挙げられます。
どれも使ってみると非常に使いやすいかと思いますので、無料で使える期間に試していただき自分に合うものを選びましょう。
経理ソフトとクラウド会計との違い
では、これまで主流だった経理ソフトとクラウド会計の違いってどういうものがあるのでしょうか?
ソフトをインストールしなければならない
経理ソフトを購入する場合、パソコンにソフトをインストールする必要があります。
インストール自体簡単でもパソコンを変えるたびにインストールする必要があるため手間と時間がかかります。
MacとWindows対応がある
また、会計ソフトの場合Mac用とWindows用とがあり、パソコンによって使えなかったりします。
最近では会社でWindowsを使い、モバイルでMacbookを使う人が多いのでこれだと不便です。
また、会社の複数のパソコンで経理処理を行う場合インストールの数に制限があったり、タブレットやスマホで使えないなど不便な点が多いです。
今やモバイルが必要不可欠な時代にこれだと日々の業務に支障が起こってしまいそうだね
データが消える可能性がある
また、経理ソフトを使っていてパソコンがクラッシュした場合に最悪経理データが全て消えてしまう可能性があります。
そうなると、経理の仕訳を全てやり直さねばなりません。
ですが、クラウド会計を導入すればその心配がないため安心です。
最近では経理ソフトの機能にクラウドでバックアップを行うというのが出てきたようですが、それでも面倒ですよね?
税制が変わった時めんどう
また、経理ソフトは税制が変わった時にめんどうというのがあります。
たとえば、消費税率が上がったりなどした場合に手動で設定を変える必要が出てきます。
この作業は経理の知識がある程度ないと難しいですし、だからと言って新しい経理ソフトを買うとなれば費用がかかってしまいます。
クラウド会計を導入するメリット
では、会計ソフトに変わりクラウド会計を導入するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
コストがかからない
起業時の経理処理にクラウド会計を導入する最大のメリットはコストがかからないことです。
クラウド会計は安いため起業時にかかるコストを最小限に抑えられます。
起業時は何かと物入りなのでありがたいな
気軽に導入できる
また、クラウド会計なら気軽に導入できます。
これまで、経理ソフトで必要だったインストールをしなくていいので手間がかかりません。
ブラウザからログインすればすぐにクラウド会計を使えるため、初期設定などを行うことでパソコンが使用できなくなったりしないため安心です。
銀行口座、クレジットカードとの連携が可能
また、クラウド会計なら銀行口座やクレジットカードとの連携が可能です。
これにより、入出金データや振り込み情報などを指導で取り込めるため非常に便利です。
他にも、POSデータや請求書データ、給与計算データなどとも連携が可能なので、日々の業務で忙しい起業家のみなさんの手間を省くことができます。
税理士もクラウド会計を導入しつつある
最近の税理士のほとんどは経理処理をクラウド会計に移行しつつあります。
経理の専門家である税理士や公認会計士の方がクラウド会計を使い始めているということはそれだけ信頼性が高いということだね
それに、起業家と顧問税理士がクラウド会計を共有すれば、何か質問があった時にも迅速に対応ができます。
そもそも、クラウド会計はクラウド上のデータの共有ができるため、税理士とクライアントが離れた場所にいても同じデータにリアルタイムでアクセスできるのが最大のメリットです。
たとえば、海外で起業した人が経理上の質問をしたい場合に、日本にいる顧問税理士が答えることもできるということですね。
まとめ
起業する場合に経理関係の資格が必要か、導入におすすめのクラウド会計についてメリットやソフトとの違いなどをまとめてみました。
今後起業を予定している方はクラウド会計を導入すれば、手間やコストが大幅に抑えられます。
起業するとなるとやることが山積みで大変かもしれませんが、クラウド会計の導入についても考えてみてください。
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