起業したいと心の中で思っていても、実際に行動するとなると何をすればいいか分からない…とあきらめてしまう人は多いでしょう。
起業するのは特別な人、スキルのある人しかできないということではなく、能力やスキルがなくても起業することは可能です。
ただ、起業してうまく経営をし続けるためには前もってしっかりと準備しておくことが必要です。
きちんと準備さえしておけば、サラリーマンでも主婦でも誰だって起業することができるんだ
ここでは起業したい人のために、起業するにはどんな準備が必要かを詳しく解説したいと思います。
起業したい理由を考える
起業するにはまず何をすればいいのかと言うと、なぜ起業したいのかしっかりと考えることです。
サラリーマンがいやになったから独立したい、好きな場所で好きな時間に働きたい…などの理由だけで起業しようとすれば、必ず失敗するでしょう。
起業は自分の夢や目的を達成するための手段であって、これを常に考えておかないと後で思わぬ失敗につながります。
起業するのはどういう理由なのかしっかりと考えなければならないんだね
たとえば、自分が始めるビジネスでどんなことを実現したいのか。ビジネスを通じてどうなりたいのか…ということを徹底的に突き詰め、考えるようにしましょう。
そうすれば、起業する上で自分の中にしっかりとした軸ができ、何をすればいいのか考えて行動できるはずです。
資金を調達する
資金計画を立てる
次に、起業するには資金がないと不可能です。
少ない資金で起業できるものとしてネットを使ったせどりやアフィリエイト、ウェブ制作などのビジネスがありますが、これらの事業で起業するならパソコンとネット環境さえさえ用意できれば、初期投資なしで始めることが可能です。
起業する際、どんなジャンルを選ぶかによって、資金が必要かどうかが決まってきます。
自分が起業しようとしている業種は、どのくらい資金準備が必要か計算しておくことが大切です。
たとえば、なにかモノを売るにしても店舗を借りてそこで売るのか、ネット上で売るのかによって初期投資が違ってきます。
自分が選んだジャンルで起業するにはどのくらいの資金を調達しなければならないか、自己資金はどの程度あるのか、融資を受けたいかどうか…など、きちんと計算しておきましょう。
さらに、1ヶ月のコストについてもしっかりと計算しておかねばなりません。
なお、起業したばかりの頃は売上が安定していないので、起業後6ヶ月程度の運転資金を用意しておきましょう。
起業資金の計算をいい加減にしていると、起業後運転資金が不足してビジネスを止めなければならなくなることもあります。
厳しめに計算し資金計画を立てたほうがいんだね
自己資金を貯めておく
さて、起業するには資金が必要と申しましたが、借り入れだけでやろうとすると返済が負担となり後で大変な思いをします。
そこで、起業しようと思い立ったら少しでも自己資金を貯めておくことをおすすめします。
自己資金とは自分が貯めたお金の中で起業資金に回せるお金のことで、これだけで起業できれば返済も利息もないのでビジネスを始めやすいです。
ただ、起業する際の融資申請に比べ、起業後の方が審査が厳しくなると言われているので、全額自己資金で始めてしまうと起業後資金繰りがいざ悪くなった時、融資を申し込んでも断られる可能性があるので注意しましょう。
そうならないためにも、起業する際自己資金+資金調達を行って、ある程度余裕を持って起業することをおすすめします。
ちなみに、起業する際自己資金割合を3割以上にすることが理想だと言われています。
この自己資金割合とは自己資金を起業の際必要な資金で割ったものを言いますが、平均して自己資金割合が3割程度のことが多いそうです。
ただ、理想を言うなら3割以上にしておきたいところだな
助成金や補助金の活用も
起業するにはある程度自己資金を貯めておくことは大前提ですが、国や地方自治体に申請できる助成金や補助金を活用することも視野に入れておきましょう。
ただ、申請するには条件を満たしていないといけないので、起業前に確認しておくといいでしょう。
投資家に投資してもらう
起業するには自己資金や助成金、融資を受けるほかの方法に投資家から投資してもらうという手もあります。
ただ、投資してもらうにはきちんと事業計画書を作り上場できるようなビジネスモデルがないとむずかしいかもしれません。
クラウドファンディング
最近よく聞く資金調達法にクラウドファンディングがあります。
これは自分のビジネスモデルを紹介し、共感してくれる人たちから広く資金を集める方法です。
最近の起業家はクラウドファンディングを行うことで起業する前に世間の評価を知れたり、マーケティング効果が見込めることから利用する傾向が高くなっています。
このような、目新しい資金調達法も考えてみるといいな
このように、最近では理想は自己資金とはいいながらさまざまな資金の調達方法が出てきているため、一昔前より資金調達がしやすくなりました。
つまり、以前より起業へのハードルが低くなっているのは事実のようですね。
優れた人材を確保する
また、起業するには資金調達以外に人材確保が必要です。
特にビジネスの核となる人材確保が必要不可欠です。
起業家である自分がするべき業務、優秀な人材を採用し任せる業務をしっかりと確認した上で、優れた人材を早めに確保しておきましょう。
なぜ起業しようとするのか、どんなビジネスモデルを構築したいのかなど、自分の起業する上での基本的な理念を優秀な人材と共有できれば、起業する上でさまざまな準備が迅速に進むはずです。
ただ、注意すべきなのは起業するには核となる優秀な人材がどれくらい必要なのか、どんな面で必要になってくるのか具体的にイメージすることです。
たとえば、法務や財務、経営、商品開発、営業…など、さまざまな分野でそれぞれに準備が必要です。
具体的に決めていかねば起業がスムーズに進まないぞ
法的手続きを行う
また、起業するには法的手続きも必要になってきます。
クライアントの信頼をしっかりと得ることができれば、本業に専念することができます。
そのためには法的手続きを確実に終わらせていなければなりません。
起業する際の一連の法的手続きはプロの任せるのは当然ですが、起業する自分自身も全ての内容についてしっかりと理解しておくようにしましょう。
また、会社法以外の法律である法人税法や、所得税法など他の法律についても前もって学んでおくといいな
まとめ
起業するにはどんな準備をすればいいのか具体的にご紹介しました。
起業して失敗する人のほとんどはこんな商品やサービスがあれば、流行る、売れるという熱い思いから起業するようですが、ほとんどは失敗します。
まず、自分が起業するためのアイデアはすでに他の人が手をつけてすでに撤退しているかもしれません。自分のアイデアやサービスは絶対に売れるという気持ちが先走ってしまい、すでに失敗したものに手をつけてしまっては後悔してもしきれません。
起業するには熱い想いや勢いだけでは絶対に失敗します。
必ず、マーケットや顧客のニーズを調査、分析した上で勝算があると実感できたら起業することが大切です。
起業をお考えの方は今一度、冷静に考える時間を持ってみてください!
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