投資といえば、株式や投資信託をイメージする方が多いのではないでしょうか。
それらの良いところを取ったようなETFという商品もあるのですが、名前からイメージが湧かないためか、あまり知られていません。
特に、ETFは家計を守る主婦の方におすすめなのです。
この記事では、ETFが主婦におすすめな理由と、投資するETFの選び方を解説します。
Contents
主婦にETFがおすすめな理由
主婦の特徴は、自分の収入が無い、または少ないこと。
副業などで大きく稼いでいる人もいるかもしれませんが、この記事では、収入が少ない主婦を対象に投資法を見ていきましょう。
投資商品は世の中にたくさんありますが、最も主婦のニーズにマッチしているのがETFなのです。
次のような理由のため、収入や元手が少ない主婦にもETFへの投資がおすすめです。
- 大きなリスクを取らなくて良い
- 少額で買えるETFも多い
- 株価を頻繁にチェックしなくて良い
いずれもETFに投資することで実現することができます。
①大きなリスクを取らなくて良い
ETFは自分の収入が少ない主婦や家族のお金を運用したい主婦など、低リスクで運用したい人にぴったりの商品です。
理由は、「分散投資」のローリスクローリターンの考えで設計されているから。
投資の世界には「分散投資」と「集中投資」という言葉がありますが、より低リスクな運用方法を「分散投資」と呼びます。
例えば、1つの会社の株式だけでなく様々な種類の株式を購入することで、ある会社の株価が下落しても全体としてはダメージが大きくならない、といった投資法です。
ETFはTOPIXなどの株価指数に連動するように作られています。
TOPIXであれば東証一部に上場している2000以上の株式を含むので、ETFならこれらの企業に分散投資を行うのと同じ効果が期待できます。
より多くの企業の株式に投資先を分散することによって、リスクを下げることができます。
収入が少ない主婦にとって魅力的な商品だと言えるでしょう。
②少額で買えるETFも多い
投資と聞いて最初にイメージを浮かべる株式の場合、100株などのまとまった単位で購入します。
そのため、最低でも数万〜数十万円、場合によっては100万円程度のお金が必要なことが多いです。
収入が少なく、あまり大きなお金を出せない主婦にはETFがおすすめです。
ETFなら、数千円から投資を始めることができるからです。
ETFは数千円、数万円といった単位で買えることが多いです。
月々の生活費を節約して捻出したお金でも買うことができるので、主婦の方はETFから投資を始めてみてはいかがでしょうか?
③株価を頻繁にチェックしなくて良い
主婦にとって一番気になるのが、「株価のチェックの頻度」ではないでしょうか?
家事や育児に追われている人にとっては、投資を始めて手間が増えたら、元も子もないですよね。
ETFの場合、個別の株式よりも値動きは小さい傾向があります。
さまざまな種類の株式を少しずつ集めたのがETFなので、個別の株価が激しく動いても全体的には中和されるのです。
全く値動きのチェックをしなくて良いわけではありませんが、比較的値動きが少ないので、ETFを買って放置しておくベテラン投資家もいるほどです。
また、TOPIXや日経平均株価は日々のニュースでも報道されています。
ETFが連動するこれらの指数をチェックしていれば、ある程度、投資した資産額の変動を把握することができます。
朝や昼などにテレビをつければこれらの指数は報道されているため、忙しい主婦の方でも把握しやすいでしょう。
主婦のための賢いETF選び
ここまでで、ETFが主婦の投資にぴったりであることを解説してきました。
しかし、国内のETFは2000本以上もの種類が取引所に上場しています(数は証券会社に依ります)。
たくさんあるETFの中で、次からは、具体的にどのようなポイントに気をつけてETFを選んだら良いのか紹介していきましょう。
具体的には、次の3つのポイントに気をつけてください。
- ETFの投資対象
- 信託報酬が低いか
- 分配金の金額とタイミング
①ETFの投資対象
ETFの投資対象はさまざまです。
前述のようにTOPIXや日経平均株価といった株価指数に連動するETFもあれば、債券や金、原油に連動するETFまで、さまざまな種類の商品があります。
これから投資を始める人におすすめなのが、株式または債券に連動するETFです。
一般的に広く流通している商品のため、買いたいときに買い、売りたいときに売りやすい特徴があります。
また、株価指数はテレビのニュース番組でも報道されているため、わざわざ調べなくても値動きを把握しやすいといったメリットもあります。
一方、原油などに連動するETFは値動きが大きく、リスクも高いです。
また、ETFとしても株式や債券よりも一般的ではないため、あまり多く取り引きされていません。
このような特徴があるため、初心者には向かないでしょう。
②信託報酬が低いか
信託報酬とは、販売会社や証券会社に支払うコストのこと。
ETFはさまざまな種類の株式を少しずつ集めたような商品、と解説しましたが、さまざま株式を購入しているのは運用会社です。
投資家がETFを買うことで、資産運用を専門の会社に任せ、利益を貰う仕組みなのです。
このような商品のため、手数料のようなコストがかかります。これが信託報酬です。
投資家が受け取るリターンから差し引きされるので、信託報酬はできるだけ少ない方が良いと考えられます。
特に、毎月頑張って節約して投資資金を捻出する主婦の方にとって、気になるコストでしょう。
国内の取引所に上場しているETFの場合、信託報酬は年率0.060%~0.950%であることが多いです。
1%を切っているものがほとんどではありますが、0.06%と0.95%を比べると、約16倍もの差があります。
できるだけ信託報酬の低いETFから始めてみるのが良いでしょう。
③分配金の金額とタイミング
多くのETFは、「分配金」として投資家に利益を還元しています。
投資額に対する分配金の多さ・少なさもETFによって異なるので、証券会社のホームページで分配金の金額を確認してからETFを購入しましょう。
また、分配金を貰えるタイミングもETFによって異なります。
分配金を貰うには「権利確定日」という日にETFを持っている必要があり、国内のETFでは1月と7月の末頃に設定されていることが多いです。
この後、2〜3ヶ月程度で分配金が貰えると考えておきましょう。
いつ分配金がいくら貰えるのかは、家計の収入にとってとても大切です。
家計を管理する主婦の方は、買いたいETFの分配金についても調べてみてください。
まとめ
収入が少ない、または収入が無い主婦の方には、ETFに投資をするのがおすすめです。
家計を管理する主婦にとっては、節約して捻出したお金をいかに低リスクで運用するかが大切です。
ETFには次のような特徴があるので、主婦におすすめの投資商品なのです。
- 大きなリスクを取らなくて良い
- 少額で買えるETFも多い
- 株価を頻繁にチェックしなくて良い
さらに、数多く存在するETFの選び方についても解説しました。
主婦の方は特に、投資対象、信託報酬、分配金の3つのポイントを押さえて、賢く投資をしていきましょう。
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