金積立は、リスク資産である金(ゴールド)を積立購入する投資を指します。
投資初心者でもはじめやすく、何かあったときに現金化できたりするから、資産の一部を金(ゴールド)にする人は多いんだ
世界的に共通の価値を有する資産なので、価値が目減りする心配が少ないです。
日々価格については変動しますが、年々その需要が高まっているので、全体的に金(ゴールド)の価値は上がっています。
それゆえ、金積立を始める人は多いのですが、金積立は投資の一種です。始める前にやるべき準備をしてからやるのがおすすめです。
金積立をどこでやるかを決める
まず、金積立を行う場合どこでやるかを決める必要があります。
主な購入先は、
- 証券会社
- 銀行
- 貴金属企業
の3つです。それぞれに特徴があるので、メリット・デメリットを理解してから、自分に合ったものを選びましょう。
金(ゴールド)に投資する場合は、現物の価値の値上がりを期待する金融商品として考えましょう。
3つの購入先のいずれもネットで取引を行う方が手数料の面などが割安なのでおすすめです。
証券会社のメリット・デメリット
- ネット上ですべて完結できるので投資初心者でも始めやすい。
- 総合的に金融商品を取り扱うため、金積立はその一種である。
- 金投資について相談したくても専門家が少ない。
銀行のメリット・デメリット
- 証券会社よりも取り扱う金融商品は少ないのでシンプルな取引ができる。
- 既存店舗では相談にのってもらえるが、金投資の情報を得づらい。
- 証券会社と貴金属企業の中間といった形で特徴が分かりづらい。
貴金属企業のメリット・デメリット
- 店頭・電話・インターネットといろんな注文方法が可能
- 貴金属の専門家から直接相談できる
- 手数料がネット証券などに比べて割高
それぞれにメリットとデメリットがあるから、その特徴を押さえておくと良さそうだね!
また、既存店舗とネット店舗によってサービスの違いもあります。
ネット系は人件費を抑えられているので手数料面では有利ですが、既存店舗は相談窓口があるなど既存店舗ならではのメリットもあります。
自分にとって都合が良いものを選ぶのが何より重要です。すでに金積立を始めている人のブログやツイッターなどのSNS情報を参考にする手があります。
最近はリスク資産として注目を集めているので、マネー雑誌やマネー系の総合サイトでも特集が組まれているので、購入場所に悩んだら情報収集をしっかりしましょう。
金積立のための資金を集める
金積立は、一昔に比べてやりやすくなっています。
なぜならば、買付の最低価格が年々下がっているためです。ネット証券を利用すれば、1000円から月々金(ゴールド)の積立ができます。
金積立のメリットは、なんといっても月々定額もしくは定量で金(ゴールド)を購入できるので、定額積立であれば、金(ゴールド)の価格が下がっているときは数量が通常より多く購入できます。他方、金(ゴールド)の価格が上がっているときは購入量が少なくなります。
価格の高い時に購入量が少なく、価格が低い時に多く購入できることで、安定的に金(ゴールド)を増やすことができます。ドル・コスト平均法を用いて資産形成ができるので、長期的な視点でもって資産形成したい人に向いています。
金融商品の投資手法の一つで定額購入法とも呼ばれています。金融商品を一括購入せずに資金を分割して購入する方法です。時間を分散することができるので、高値づかみのリスクを回避することができます。ただし、投資に最適なタイミングを逸するためハイリターンを望むことはできません。
したがって、金積立は少額からスタートできる投資の一つになっています。
ただし、資産を大きく増やしていくためには、入金力が高い方が資産形成の選択肢も増えるので、金積立のための資金をしっかり用意しておくことをおすすめします。
入金力が少なくても、金積立を始める際に最初の初期投資金額が大きければ大きいほど時間をかけて資産は大きくなっていきます。この資産増加の仕組みは金(ゴールド)でも他の金融商品でも変わりません。
また、まとまった資金があれば上記の通り、時間分散のためにドル・コスト平均法で資金を分割して投資することもできます。価格が下がったときに一気にスポットで購入することも可能です。資金があれば投資手法を選ぶことができるので、まとまった資金があるのが望ましいです。
ある程度の初期費用とともに、金積立で必要なのは毎月の積立金になります。現在、ネット証券では1000円から積立ができます。貴金属企業でも1万円からスタートできて、1000円単位で積立額を調整することが可能です。
積立金が証券会社等の口座に入っていないと、月々の積立が滞ることになります。現在のところ、ペナルティーなどが課されることはありませんが、資産形成を阻害するので、積立金が枯渇しないように、しっかりと資金は用意しておきましょう。
毎月かかる積立金を計算して、年初にまとめて入金しておけば、あとは自動設定で口座引き落としが可能です。自動設定をうまく利用しながら、自分が拠出できる金額でやることも金積立では重要なことだったりします。
金積立の方針を決めておく
そして、金積立で重要なことはどうのように金積立を行なっていくかを決めておくことにあります。人それぞれの金投資があり、あくまでも資産形成の一種であることを心にとめておきましょう。
しかしながら、他の金融商品とは異なる性質のある金(ゴールド)なので、一生保有する選択肢もありえます。現物取引であれば、毎年税金がかかりますが、譲渡税の優遇などもあるので、相続対策で金(ゴールド)を保有する方法もあります。
また、現物の金(ゴールド)は、金貨やインゴット(金塊)といったさまざまな形で保有ができます。金の工芸品として家に飾ることもできれば、ジュエリーにしてパートナーにプレゼントするといったことも可能です。
その時々に応じて一部を現物に換えることもできます。定期的にインゴットにして現物保有することも可能です。
人によっては万が一のために金貨を海外旅行の時に持っていくといった人もいるぞ
とにかく、金積立を行う場合は出口を検討しておくことをおすすめします。世界的な需要があるので、年々値上がり傾向のある金(ゴールド)ですが、頻繁に取引されるのでかなり値動きも激しいです。
「金の価格がいくらになったら一度売却する」といった明確なゴールを持っておくのも一つの投資手法です。そうして金投資に徐々に慣れていくのも初心者には向いています。
もちろん、金積立は投資の一つなので、株式や投資信託といった金融商品と違う性質の金融商品のリスクヘッジで保有する人も多いでしょう。
その場合は、自分のポートフォリオの中で、金(ゴールド)の保有比率をどの程度にするかを考える必要があります。
まとめ
金積立は、投資初心者でもアクセスしやすい金投資の手法の一つです。
月々1000円程度で始められますが、最初は値動きなどに振り回されやすいので、慣れるまでは自分が許容できる範囲内で行うようにしましょう。
金積立を始める前に、やるべきことや考えておくべきことをやっていれば、いざ始めてみてから迷うことなく金積立ができるメリットがあります。
備えあれば憂いなしのごとく、金積立を始める前にやれることはやっておきましょう。
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