みなさんは投資信託にアクティブファンドとインデックスファンドという2つの種類があることをご存じですか?
投資信託を始めようと思った時悩むのがインデックスファンドとアクティブファンドのどちらかを選ばなくてはならないこと。
それぞれの違いを知っておけば、投資信託を始める時に役立ちます。
ここではこの2つの違いについて、アクティブファンドの特徴などについてもお教えします。
ぜひ、投資信託を始める際のご参考になさってみてください。
目次
インデックスファンドとアクティブファンドの違い
投資信託には2つあり、インデックスファンドとアクティブファンドがあります。
まず、インデックスファンドの方はインデックスに連動する運用成果を目標とする投資信託のことで、このインデックスには債券市場の動向を表すものもあれば、日経平均株価などの動向を表すものなどさまざまなものがあります。
ほとんどの場合市場平均を表しており、国内・海外の債券や株式など主な資産クラスにはそれぞれにインデックスがあります。
つまり、インデックファンドはこの動きに連動し運用されるものなのです。
たとえば、日本の株式のインデックスTOPIXが1日で2パーセント上がったとすると、インデックスファンドも2パーセント上がり、下がれば同じように下がる…という仕組みです。
いっぽうで、アクティブファンドの方はインデックスファンドの成績を上回るようにプロが売買のタイミングなどを判断し、運用している商品です。
アクティブファンドの運用に向いている人&不向きな人
そもそも、アクティブファンドに向いている人、不向きな人ってあるんでしょうか?
答えは「イエス」です。
では、それぞれどういった人かと言うと、
アクティブファンドが向いている人は……
- すでにインデックスファンドを運用したことがある人
- ハイリスクでいいからハイリターンが欲しい人
- 許容リスクの中で資産運用したい人
という具合で、
アクティブファンドに不向きな人は……
- できればローリスクで運用したい人
- 資産の全額を投資に回したい人
という具合です。
あなたはどちらのタイプでしょうか?
アクティブファンドの特徴
利益が大きい
そもそもアクティブファンドは市場平均を上回る利益を目標としているため、利益が大きいのが特徴です。
いっぽうで、日経平均株価に連動しているインデックスファンドは日経平均株価を大きく上回る運用成果は期待できません。
ですが、アクティブファンドの場合は種類によっては市場平均よりはるかに運用成果が上回ることが期待できます。
運用方針に共感できる商品を選択できる
また、アクティブファンドならその商品の運用方針に共感できるものが選べたりします。
たとえば、現在テーマや話題になっていることに投資している商品を選んだりも可能です。
長期投資で資産形成を追求する、短期間でより大きな利益を得るなど、それぞれのファンドによって想定の運用期間もさまざまです。
つまり、ファンドによって運用方針もさまざまなので、ご自分が共感できるファンドを選ぶこともできます。
インデックスファンドと比較してコストがかかる
ただ、アクティブファンドはインデックスファンドと比較した場合にコストがかかるという点があります。
ある新聞記事によれば、日経平均TOPIXに連動したインデックスファンドの運用管理費用の平均は0.7パーセントとなっているのに対し、アクティブファンドの方は平均が1.6パーセントと倍以上だそう。
その理由は、アクティブファンドの方はファンドに組み込む銘柄を調査して作られているので、そのコストが価格に上乗せされていたり、利益を得るために売買回数が多いファンドだとその分の手数料も上乗せになるからです。
さらに、購入時の手数料もインデックスファンドと比べた場合高くなります。
また、投資信託を運用するのはプロのファンドマネージャーですが、アクティブファンドを運用するとなればそのマネージャーの手腕によって結果が左右するので、失敗する場合があることを理解しておきましょう。
運用成績の保証はない
アクティブファンドはベンチマークがインデックスの場合、インデックスのパフォーマンス以上になるよう運用されるものの、当然その保証があるわけではありません。
つまり、アクティブファンドだからと言って、確実に高い収益性を望めるとは限っていないわけで、場合によってはインデックスファンドを下回ることもあるわけです。
アクティブファンドを選ぶ際の注意点
ベンチマークのないもの
アクティブファンドの中でもベンチマークのないものだと、目標とするリターンに及ばなかったりすることもあります。
そのため、ベンチマークのないものは選ばない方がいいでしょう。
リーマンショック前から運用されている
アクティブファンドを選ぶ際、リーマンショック前から運用されているものを選ぶといいでしょう。
その理由はリーマンショックを経験していることで、下落に対する耐性があると判断できるからです。
もちろん、上昇時の実績を考慮するのも大切ですが、より重要なのは下落時の耐性だと言えます。
最近よく中小株が人気となっているものの、そもそもハイリスクハイリターンな上に、下落に対する耐性が非常に弱いということをご存じですか?
アクティブファンドを選ぶ際には継続的に利益を得るためにも、リーマンショックを経験しているかどうかはかなりのポイントです。
コストについてよく考えて選ぶ
そもそも、インデックスの価格変動は不確実な上に、アクティブ運用の部分の不確実性が加わるため、リターンを上回れるかどうか分かりません。
そのようなアクティブファンドに高いコストをかけて投資し続けていいのかどうかをしっかりと考えた上で選ぶことが重要です。
総資産の推移などをチェック
アクティブファンドを選ぶ際、目論見書をしっかりと見て、基準価額のベンチマークとの比較や純資産額の推移などをチェックした上で行いましょう。
新しい商品が販売されたからと言ってすぐに飛びつかず、過去の運用成績を見た上で決めることが大切です。
販売会社の言葉に惑わされない
また、証券会社や銀行などが開催する無料相談などに行って、「人気商品です、たくさんの方が買われていますよ!」などと勧められるもののほとんどがアクティブファンド。
金融機関が勧めるんだから間違いないだろうとか、みんな買っているんだから儲かるだろう…などと勧められるがままに購入してはいけません。
たとえ売れているとしても、それがいい商品だとは限らないからです。
そのファンドの過去の運用成績や手数料はいくらか、自分の投資スタイルに合っているかどうか、リスクやリターンをしっかりと理解した上で選ぶことが重要です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
インデックスファンドとアクティブファンドの違いや、アクティブファンドの特徴、購入する際の注意点などをまとめてみました。
購入する際はそれぞれの商品の性質をきちんと把握した上で、あなたの投資目的などに合ったものかどうかをしっかりと見極めた上で選ぶようにしましょう。
もし、どのファンドにすればいいのか決められない場合は資金を分けて運用することで、ある程度コツがつかめてくるかもしれません。
あまり深く考えすぎても進まないので、考え方をシンプルにしていただき投資を始めてみてくださいね!
ここでご紹介したことが投資信託を始める方のお役に立てると幸いです!
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