みなさんは投資信託を自信を持って選べますか?
資産運用に投資信託を選ぶ人は多いものの、何千もの商品の中からどれを選べばいいのか分からないという方がほとんどでしょう。
正しい知識を身につけておかないと、利益どころか大きな損失につながったりします。
ここではそんな投資信託の選び方を詳しくお教えしますので、これから投資信託を始めようと思っておられる方はぜひご参考になさってください。
目次
投資信託の選び方
アクティブ型かインデックス型か
投資信託と一言で言っても、アクティブ型とインデックス型とがあり、ほとんどの商品はベンチマークとを決定し、それに対しどういった値動きをするのか決定します。
アクティブ型の方はベンチマークの収益率より高い運用成果を上げるのが目標ですが、インデックス型の方はベンチマークを目標に運用します。
どちらもメリットがあればデメリットもあるので、自分のスタイルに合ったものを選ぶようにしましょう。
資産クラスをチェック
投資信託には資産クラスというものがあります。
投資信託を始めるに当たり、初めから個別の投資ファンドを選ぶのではなく、資産クラスをチェックしてから購入する商品を選ぶといいでしょう。
投資信託は対象の対象となる資産によりリターンやリスクが変わってくるので、どういった資産に投資するのか決定した上で個別のファンドを選択するようにすれば、リターンやリスクが把握しやすいです。
自分で組み合わせてリスクを抑える
投資信託は1つだけでなくいくつかの商品を組み合わせることでリスクを抑えることができます。
そうすれば、損失を最小限にできるのがメリットです。
さらに、どの程度の費用をどの資産に投資するのか決定したら、資産クラスごとに自分自身で投資する商品を決めましょう。
そうすれば、リスクを管理でき安全に運用することができるはずです。
では、どうやって組み合わせればいいかと言うと、たとえば外国株式に投資する商品はどれ、国内株式に投資する商品はこれ…という具合に資産クラスごとに商品選びをしましょう。
このとき、1つの商品の中で国内外の株式や債券に投資しその配分を運用する人が調節している商品、いわゆるバランスファンドを選ばないようにしましょう。
その理由はシンプルな商品を組み合わせるよりバランスファンドの方が手数料が高くなることや、資産配分の中身が自分で把握しづらくなりリスク管理できなくなるからです。
さまざまな運用会社から選ぶ
また、投資信託商品選びをする際、さまざまな運用会社から選ぶようにしたいです。
先に販売会社を決めてしまい、その会社が取り扱っている商品から選ぶ方法は優れた商品を選べず損失を被る可能性が高いです。
証券会社に相談しない
これは意外なことかもしれませんが、投資信託で資産運用するなら証券会社に投資するのは止めておきましょう。
どういった証券会社が相談できる会社かと言えば、大手で対面式の書受け会社です。
いわゆる営業マンが自宅や店舗で相談に乗ってくれるというものです。
こういった大手の証券会社は資産運用セミナーを開いたり、大きなお金を口座に入れると親身になって相談に乗ってくれます。
ですが、営業マンにとって大切なのは自社商品を売り営業成績をいかに伸ばすか?ということなので、お客さんの立場ではなくその時売りたい投資商品を勧めてくるに違いありません。
本当にお客様の立場に立って商品を売りたいという人がいたとしたら、そういう営業マンは出世できないでしょう。
実際のところ、証券会社の営業マンは投資に関して知識が豊富とは言いきれず、ビジネスとしていかに商品を買ってもらうかというあくまでも営業マンにすぎません。
つまり、自分自身の利益が最優先にあるため、資産運用を中立的な立場で行ってくれるとは言い難いです。
分配金に惑わされない
高額な分配金が支払われる毎月分配型の投資信託は特に人気の商品です。
中高年を中心に毎月分配金が振り込まれるのが人気の秘密です。
ただ、こういった毎月分配金の投資信託は本当に経済合理性に優れているかと言われると、そうも言えません。
実際に運用益が出ているのであれば、それを再投資することで資産を増やすことができますが、毎月分配しているということは福利効果を得られていないとういことになります。
それに、毎月分配金が振り込まれるとどうしても儲かっていると思い込んでしまい資産運用がスムーズにいっているような気がしてしまいますが、あくまでも運用がうまくいっていることとは別問題です。
分配金があるということだけで商品を選ぶのは止めておきましょう。
選ばない方がいい投資信託商品とは
純資産が減少し続けている
一時的な現象なら特に気にする必要はないですが、基準価額が大きく値下がりしていないのに、純資産額が大幅に減っている場合は注意した方がよさそうです。
規模が小さくなってしまうと運用自体に支障をきたす場合があります。
商品ごとに中途償還となる最低口数が決まっているので、これに近づいているようなら別の時価総額の大きな商品に乗り換えを検討するのも手です。
また、場合によっては大きな分配金が直前に出ていると純資産額が減るので、この点もチェックしておきましょう。
高分配で元本払戻金になっている
投資信託には分配金がありますが、これには2つあります。
まず、普通分配金とは出た利益から分配されるお金です。
もう一方の分配金は特別分配金というもので、元本を取り崩して分配されています。
この元本を取り崩して分配金を支払う投資信託はタコが自分の足を食べるのに似ているところから、タコ足分配金型と言われている商品です。
このタイプの商品は基準価額が支払う分配金以上に上がっていればなんら問題ないですが、そうでない場合は要注意です。
こう分配金型の投資信託はトータルでどのくらいのリターンが見込めるかで選ぶようにし、目先の分配金ばかりにとらわれてはいけません。
こまめに運用実態をチェックしておくようにしましょう。
発売されたばかりの新商品
新商品にも優れた投資信託があるにはありますが、できれば発売されたばかりの投資信託を選ぶのは避けましょう。
優れた投資信託とはこつこつと運用実績を積み上げて結果利益が出るもので、発売されたばかりの新商品が優れているかどうか判断しかねます。
「そんなの投資信託の目論見書をチェックすれば分かるじゃない!」と思われるかもしれませんが、実際に投資信託を始めたばかりの人がそれを理解できるはずもありません。
そもそも、投資信託のほとんどは発売した時に買わなけらばならないもではなく、運用が始まってからでもいくらでも購入できます。
発売されたばかりの時や募集期間中に購入したからと言ってメリットがあるわけではないので、ある程度実績を見た上で購入する方がいいでしょう。
実際に、信託報酬が安いからと購入したものの、実際はコストがかかってしまった…ということも多いです。
まとめ
投資信託の選び方や避けた方がいい商品などをお教えしましたが、お役に立てたでしょうか?
投資信託を始めたくてもあまりの商品の多さに躊躇してしまう方が多いでしょう。
ここでお教えした選び方を参考にしていただき、ご自分の投資スタイルに合った商品を選んでいただければと思います。
みなさんが投資信託で利益を上げられること、お祈りしています!
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