投資信託を購入したいけど、なんだか怖いな…と不安に思っておられる方は意外と多いのではないでしょうか?
投資信託とはプロが投資家から集めた資金をまとめ、株式や債券などに投資し運用する商品のことです。
この投資信託で利益が出ると、投資した金額に合わせて分配することになっています。
どのようなものに投資するかは、投資信託それぞれの運用方針に基づいてプロが判断します。
この投資信託の運用成績は市場の状況によって変わるので、利益が出ることもあれば、損失が出る場合もあるので注意が必要です。
つまり、そもそも投資信託は元本保証されている商品ではなく、銀行やゆうちょなどの預貯金とは違うことを覚えておきましょう。
ここでは、そんな投資信託のリスク、魅力やリスク軽減のための方法などをお教えしますので、投資信託を行う際のご参考にしてみてくださいね!
目次
投資信託の魅力とは
最近、投資信託の人気が高まっていますが、まずはどういう魅力があるのか具外的にお教えします。
プロが運用してくれる
株式や債券に投資し成果を得るにはそれらを分析したり銘柄選びなどの知識が必要ですが、素人にはなかなか難しいです。
ですが、投資信託ならプロのファンドマネージャーが投資家に代わりさまざまな知識や技術を駆使して運用してくれます。
また、個人だと売買するのが難しい株式や債券などもプロなら売買することができたりします。
商品の種類が多い
また、投資信託の商品の種類にはさまざまなものがあり、国内だけでなく海外の株式や債券などを組み合わせることもできます。
ですので、商品の種類も多く2016年時点で6,000本以上もの商品が販売されているというから驚きです。
分散投資が可能
投資を行う際、1つの銘柄に全ての資金を入れるな!などと言いますが、同じ銘柄に全ての資金を投入してしまうと、大きく値上がりすれば莫大な利益が得られるいっぽうで、大きく値下がりしてしまうと莫大な損失を被ります。
ですが、投資信託ならさまざまな国や地域、資産や銘柄などに分散できるのでリスクを小さくすることが可能です。
少額でも投資できる
また、投資信託なら少額の資金でも投資することができます。
株式や債券の場合ある程度まとまった資金がないと不可能ですが、投資信託ならそんな心配もありません。
さらに、毎月定額で購入する積立投信などもあるため、こつこつ積み立てることができるため、計画的に投資を続けられます。
投資信託のリスクって?
投資信託に関する資料やパンフレットなどを見てみると、リスクという言葉がよく出てきます。
では、このリスクってどういう意味なのでしょうか?また、どのようなリスクが存在するのでしょうか?
そもそも投資信託を購入する前に、その商品にどういったリスクがあるのかを知っておく必要があります。
投資信託を購入するに当たり、一番気になるのが損失に関することです。
銀行やゆうちょなどの預貯金とは違い、投資信託は元本保証された商品ではないため、値動きのある株式や債券に投資することからマーケットの動向によって価格が変動します。
ですが、投資信託のリスクとはこういった元本割れのリスクだけにとどまりません。
一般的な意味でリスクとは危険ということになりますが、投資信託においては悪いことだけを意味するのでなく、基準価額の上下、つまりブレ幅のことを指したりします。
これを標準偏差と言いますが、この数値が大きいほどリスクが高い値動きの大きなファンドということになります。
投資信託のリスクの種類
さて、投資信託はそれぞれの商品によって投資の対象となるものが違っているため、購入する投資信託がどのようなものに投資し、どういったリスクがあるのかを前もって確認しておく必要があります。
株価変動リスク
まず、投資信託のリスクに株価変動リスクがあります。
これは株式を発行元の経営、財務状況や業績などの変化、それに関わる外部評価がどう変化するかなどによって株価の変動が起こることを言います。
金利変動リスク
金利変動リスクとは、金利が変動することで債券の価格が変動することを言い、基本的に金利が上がると債券の価格は下がり、金利が下がると債券の価格は上がると言われています。
デフォルトリスク
日本語で信用のことをデフォルトと言いますが、このデフォルトリスクも投資信託に存在するものです。
投資している株式や債券などの有価証券の信用度の上下によって投資している資産の価格が変動することで、信用度が下がれば価格も下落します。
カントリーリスク
投資した国や地域で資本取引、税制、外国為替などの規制や経済情勢や政治情勢の不安が起きた場合に影響を受けることをカントリーリスクと呼びます。
このリスクに関しては新興国の方が先進国より高いと言われています。
為替変動リスク
世界各国の政治情勢や経済状況などで為替相場が変動することによるリスクを指します。
もし、投資している国の通貨に対し円高にふれた場合、投資資産を円換算した時の価格は下がります。
流動性リスク
マーケットが活発かどうか、取引量などが投資信託の価格に影響を与えることがあります。
基本的に流動性が下がれば、通常なら取引できた価格で不成立になったり、取引に時間がかかることがあります。
投資信託のリスク回避方法
長期的に保有する
マーケットは短期間だと、一時的なものにより価格が大きく上下することがありますが、長期的な視野で見ると、そのリスクは小さくなることが多いです。
投資信託は長期投資することでリスクを小さくすることが可能です。
この長期投資とは長期間にわたり投資を継続することを言いますが、長期にわたって保有すれば短期的な価格の上下より、大幅な成長の波に乗ることができるからです。
たとえば、株式を例に挙げてみると、1年など短期投資と比較すると10年間投資した場合株式市場の長期的な波に乗ることができるので、年間辺りのリスクを大幅に軽減できるのです。
分散投資
投資信託でリスクを抑えるには分散投資することも必要です。
1つの商品に資金を全て投入してしまった場合、その商品が大幅に値下がりした時、保有する資産も大幅に値下がりしてしまいます。
このような投資リスクを軽減する方法が分散投資です。
このリスクは投資先をいくつかに分散することで資産全体のリスクを下げることが可能です。
なお、分散投資する対象は次の3つです。
まずは時間の分散で、株式などのマーケットは常に動いていて急騰や暴落などにより大幅に価格が変動します。
ですが、投資のタイミングを何回かに分散すれば、その影響を小さくすることが可能です。
次に資産の分散があります。
株式の値動きと債券の値動きは一般的に違うので、それぞれの値動きの変動リスクを軽減することができます。
最後が地域の分散で、1つではなくいくつかの通貨や地域を組み合わせることで、投資しているファンドがある国や地域の状況や通貨などによる値動きのリスクを抑えることが可能です。
まとめ
投資信託の魅力やリスク、リスクを回避するにはどうすればいいかなどをご紹介しました。
投資信託は非常に魅力的な金融商品です。
ただ、リスクが存在することを忘れてはいけません。
どういったリスクがあるのかしっかりと理解した上で、このリスクを少しでも抑えるようにすることが大切です。
みなさんが投資信託を運用する際のご参考になればと思います。
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