最近ETFの人気が高まっており、気になる方も多いかと思いますが、
ETFって名前だけ知っていても、その内容までは知らない…という方がほとんどでしょう。
初心者がETFを始めるのって難しいでしょうか?
そこで、ここではETF初心者のためにその魅力や注意点などをお教えしたいと思います。
ぜひ、この機会にETFについての知識を身につけてみてくださいね!
Contents
ETFって?
そもそもETFとは上場投資信託のことを言い、株式同様取引時間内ならいつでも売買できる投資信託のことです。
また、ETFはここ10年で急成長した金融商品でアメリカやヨーロッパなどを中心に全世界の取引所で売買が行われています。
その銘柄数の数も6,000以上と多く、マーケット規模も300兆円というから驚きです。
ETFの仕組みとは投資信託と同じで、さまざまな銘柄に投資できるよう株や債券などを組み合わせて作られています。
たとえば、株式だと購入するのにある程度の資金が必要ですが、ETFなら少額でも自由に取引ができるため急に相場が上下してもすぐに対応可能です。
ETFの種類
初心者の方が分かりやすいよう、ETFの種類についてもご説明してみます。
全世界には6,000種類ものETFがあると言われており、基本的に指数と連動するよう作られています。
この指数とはよく耳にする日経平均株価やダウ以外にも社債や国際、不動産や原油、金など、さまざまなものを対象にした指数があるため、投資の範囲が広がります。
株や投資信託との違い
ETF初心者の方にとって、ETFや株や投資信託との違いってなんなのか分からないですよね?
ETFは株などの個別の銘柄と比べ値動きが安定的なのが特徴です。
その理由はETFそのものが分散投資しているからです。
たとえば、株式だと特定の企業の業績によって値動きしますが、ETFはさまざまな金融商品を組み合わせているため、株価が大きく動きにくいのです。
他にも株主優待の特典が受けられないのも大きな違いです。
以前、ある証券会社では株主優待を出したことがあるようですが、これは例外的措置で一般的に株主優待は受けられません。
また、投資信託は証券取引所に上場していないですが、ETFは上場しているのも大きな違いです。
そのため、東京証券取引所が開かれている時間内だといつでも取引することができます。
ただ、投資信託も好きな時に注文ができるものの、1日のうちに何回も売買することは不可能です。
いっぽうでETFはと言うと、市場が開いている時間内であればリアルタイムで価格が分かるのがありがたいです。
投資信託はリアルタイムで時間が決まるわけではなく、夜間の間に価格が決まるため自分が実際に購入した価格が分からないという点があります。
ETFの魅力とは
さて、ETFの基礎的な知識をご紹介したところで、初心者にとってETFの魅力ってなんなのでしょうか?
分散投資が可能
ETFは上でも言ったとおり、指数と連動して値動きするように作られています。
さまざまな金融商品を組み合わせて投資を行うことを分散投資と言いますが、これは非常にメリットが多いです。
たとえば、1つの企業の株式を購入した場合その企業が倒産すると、投資した株式は紙くずになってしまい価値はゼロになります。
そのため、もしものリスクに備えてさまざまな株式やその他の金融商品と組み合わせればリスクが軽減できるという考え方で作られているのがこのETFなのです。
ただ、自分でこういった分散投資するとなればかなりの時間と手間が必要ですがETFなら購入するだけで済みます。
好きな時に取引できる
また、ETFは証券取引所で売買されているため、証券口座さえあれば好きな時に売買できるのが魅力です。
それに、ETFは分散投資している商品のため個別銘柄のようにタイミングを見計らって売買する必要がないのも、初心者にとってうれしいですね。
少額から始められる
初心者の方は最初から大きな資金で投資を始めるのって怖いですよね?
でも、ETFなら1万円もあれば投資が始められるのが魅力です。
中には数千円程度で始められるものもあるほどです。
初心者の方におすすめなのが身近な指数と連動した価格の安いETFを購入し、マーケットや売買の仕組みを学ぶきっかけにすることです。
海外の資産に投資できる
日本にいながら海外の資産に投資する場合、まずその国の通貨に両替をした上で海外の口座を作り、投資を始めなければなりません。
また、海外の税制や言葉も勉強しなければならないので難しいですが、ETFなら海外の資産に気軽に投資することが可能です。
もちろん、日本円で投資するとができるので、初心者にとってありがたい金融商品というわけです。
ETFの選び方
では、初心者の方がETFを選ぶ際、どういうことに気をつければいいのでしょうか?
そもそも、ETFを選ぶ場合、株式と同様個別銘柄を選ばなければなりません。
ただ、日経平均株価に連動しているETFだといくつも種類があるためどれにしようか迷うはずです。
そんな時、ポイントにしたいのが売買代金と純資産総額。
売買高がポイントになる理由はそこから流動性を見極められるため。
ETFにも売買高の多いものと少ないものがあり、少ないものを選んでしまうと買うことができても好きな時に売れない場合があるため要注意です。
ETFの中には売買高が少ないものもあります。
ただ、売買高が高ければいいというわけではなく、売買が成立していない場合でも買い気配と売り気配の口数がある程度多くて価格の差がほとんどないようなら売買が成立することもあります。
また、ポイントになるものに純資産総額があります。
この純資産総額が多ければ多いほど安定的に運用ができると言われており、その理由はそれだけ多くの人たちがETFを保有していることになるからです。
ETFは東京証券取引所に上場している商品なので、運用を続けるにはある程度の資金が必要になるので、純資産総額は重要なポイントになりそうです。
ETFの注意点とは?
信託報酬
初心者の方がETFを売買する際に注意点ってあるんでしょうか?
ETFは東京証券取引所に上場している金融商品ではあるものの、日本株とは信託報酬についてかなりの違いがあります。
信託報酬とは運用するために運用会社に支払うコストのことで、投資家が直接払うものではなく、ETFの価格に手数料が上乗せされています。
外国株の指数など投資しづらいETFの方がこの信託報酬を高く設定しているようです。
乖離率
さらに、乖離率についてもチェックしておきたいところ。
ETFとは指数と連動している金融商品なので、指数が1パーセント上がれば当然ETFも1パーセント上がります。
ですが、この通り動かないこともあります。この数との率との差のことを乖離率と呼びます。
乖離率が開く要因にはさまざまなあものがありますが、乖離率が大きいETFはリスクが高いので初心者は選ぶべきではありません。
多少の乖離率の開きなら問題ないですが、あまり開き過ぎるものは注意した方がよさそうです。
人解約の可能性も
ETFは投資信託と同じで売れない銘柄の場合解約される場合があります。
とは言っても、株式とは違いその時の価格で払い戻しが可能なので株式ほど損を被る心配はありません。
まとめ
ETF初心者にとって特徴や魅力、注意点などをまとめてみました。
ETFは株式とは違い、個別の銘柄を買うわけではないのでリスクが少ないのがうれしい金融商品です。
まだETFにチャレンジしたことがないという初心者の方も、これを機会にETFに投資してみませんか?
その前に、ある程度ETFについての知識を身につけておいてくださいね!
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