ETFでは運用で発生した利益などを投資した人に分配金として支払いますが、できれば高い利回りの分配金を出すETFを選びたいところ。
ここではETFの配当金利回りについてや配当利回りの高いETFを具体的にお教えします。
Contents
ETFって?
まず、そもそもETFとは何かについてご説明しましょう。
ETFとは日本語で上場投資信託のことを言い、証券取引所に上場している投資信託なので、株式と同じく証券会社を通じて売買することが可能です。
また、ETFはTOPIXや日経平均株価と連動しているため1つの企業に投資しているわけではありません。
そのため、その企業の業績によって大きく株価が変動してしまうといったリスクないのがメリットです。
さらに、少額から投資できるのも株式投資とは違っており、株式投資だと最低でも100株購入しなくてはならないので、数十万円は資金が必要です。
希望する株式が手に入らない場合もあるため、投資初心者にとって敷居の高い金融商品ですETFならその心配もありません。
ETFの分配金って?
ETFも投資信託や株式と同様、分配金が発生することがあります。
ETFとして販売されるには税法上配当や受取利息などの利益の中から分配が行われると決まっています。
ただ、分配金を受け取るためには権利が確定する日にETFを保有していることが条件となります。
ETFに分配金が発生する仕組み
あまり知られていることではないですが、ETFも定期的に分配金が支払われます。
条件として権利確定日にそのETFを保有しており、受益権を獲得しなければなりません。
ETFは株式などから得た受け取り利息や配当を原子とし、決められた決算日に応じて分配金を支払うよう決められているからです。
株式だと4月が年度初めのことがほとんどのため、3月と9月の決算月に配当金を支払う企業がほとんどです。
いっぽうで、ETFの場合は1月と7月に分配金を支払っているところが多いようです。
ETFは分配利回りの高さが魅力の金融商品と言ってもよく、中には13パーセント以上の配当利回りのものも存在します。
ただ、そういう高利回りのETFはある業種に絞った指数と連動している商品が多いので売買量が少ないのが特徴です。
つまり、売りたい時に売れないとか取引が成立しづらくなる可能性があるということです。
とは言っても、有名な指数と連動したETFでも分配利回りの高いものもあります。
そのため、株式の配当利回りと負けずとも劣らない利益を得られる可能性があります。
ただ、ETFの分配金にもデメリットがあります。それは自動的に再投資に回されないこと。
投資信託だと分配金は自動的に再投資に充てられますが、ETFの場合だとそれができないのです。
ですが、心配する必要はありません。
ある程度分配金を貯めておき、ある程度にまで貯まったら同じETFを買い増しすることで再投資と同じ扱いになります。
ETFはコストがかからない点でも一般的な投資信託より利益を得やすいですし、分配金の面でもメリットが多い金融商品だと言えるでしょう。
分配の頻度はそれぞれ違っている
さて、ETFの分配原資は法律の決まりによって、基本的に決算時に投資家に分配されると決まっています。
ただ、この分配金をもらわず運用資産へ再投資することで複利効果が得られるのでおすすめ。
長期的にETFを運用するならその方がより多くの利益が得られるでしょう。
ただ、投資した資金の利益をタイミング良く回収するのは投資のタイミングを見計らうのと同じように非常にスキルが必要になります。
さらに、長期的に投資したいと思っている人ばかりではありません。
分配は決まった期間ごとに機械的に利益を確定させるのと同じ意味があるので、長期的な運用の場合でも投資資金を回収しなければなりません。
ただ、この回収の程度についてはそれぞれの投資家によって違っているので、自分の目的にあった分配の頻度の金融商品を選ぶことが大切です。
最近ではETFもさまざまな投資家からの分配金の受け取り方に応じられるよう分配頻度もバリエーションが出てきています。
高い利回りを狙うならETFがおすすめの理由
高い配当利回りを狙う場合個別の株式銘柄ではなく、いくつかの企業に分散投資することが大切です。
その理由はある企業の配当利回りがよかったとしても、将来的に業績が悪化する可能性があるからです。
それに、同じ配当であっても株価が下落すれば利回りは当然上がりますが、株価が下がり続けてしまうと得られるはずの配当額を超え損失が出る場合もあります。
つまり、個別の企業の株式を保有すると、こういったリスクがつきまとうということ。
ですが、いくつかの企業に分散投資すればこういった企業の業績リスクを回避することができるわけで、そういう意味で最もおすすめなのがETFというわけです。
ETFの分配利回り
では、具体的にETFの分配利回りってどのくらいなのでしょうか?
一般的なETFの分配利回りは2~3パーセント程度となっており、分配利回り狙いでETFに投資するなら3パーセント以上のものを選ぶようにしましょう。
たとえば、リートなど配当の高い銘柄でできているETFとなれば、3パーセント以上のものも多いです。
ただ、上でも書いた通り分配金を得るには権利付き最終日までETFを持っておかねばなりません。
そのため、その日が近づけば近づくほど買いが殺到するため価格がどんどん上がります。
この権利確定日までの値動きを利用して、利益を得る投資法もあります。
権利確定がされる前に値段が上がり、分配金より利益が大きくなったのなら、売却してしまうというのもありかもしれません。
分配利回りの高いETF
iシェアーズJリート ETF
このETFは東証リート指数と連動しているETFで、運用会社はブラックロック・ジャパンです。
2018年2月時点で、分配金利回りは3.5パーセントと非常に高くなっており、1口単位で購入可能です。
分配金が支払われるのは2、5、8、11月と年に4回となっています。
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信
このETFは東証リート指数と連動しているETFで、野村アセットマネジメントが運用しています。
2018年2月の時点で、分配金利回りは3.5パーセントと非常に高い利回りです。
10口から購入可能で分配金の支払いは2、5、8、11と年4回です。
NEXT FUNDS 機械(TOPIX-17) ETF
このETFの分配金利回りは2パーセント前後となっておりかなり高利回りです。
なお、分配金の支払い月は7月となっています。
野村アセットマネジメントが運用しています。
特徴としてはさまざまな機械に連動する投資成果を目指しており、コマツや代金工業などの銘柄で作られています。
TOPIX連動型上場投資信託
日経平均株価と比べてTOPIXの方が値動きのぶれが小さいのが特徴です。
ですので、日本株を対象に投資してみたいなら、日経平均株価と連動しているものよりこちらの方がおすすめ。
SPDR S&P500 ETF(SPY)
このETFは最も歴史が古く純資産額も最大なのが特徴です。
アメリカの株式はリーマンショックやITバブルの後も高値を更新し続けているので、アメリカ株を対象にしたETFを選びたいという場合はこちらを選ぶといいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
ETFの分配金について、分配利回りのいい銘柄について具体的にご紹介しました。
ETFは非常に魅力ある金融商品のひとつです。
初心者にも気軽に始められ、少額からでもチャレンジできるのは非常に魅力的ですよね?
また、分配金が高いものも多いので、ぜひこの機会にETFについて学んでいただき、投資家デビューしていただければと思います!
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