株取引は、一般的に認められてきたので多くの人が取り組み始めています。周囲に株取引を始めたという人も少なくないのではないでしょうか。
周囲がはじめると、自分も始めなければいけないのでは?と不安に感じる人もいるでしょう。
しかし、株取引は何も考えずに始めると大きな損失を抱えがちです。
まずは株取引をはじめる前にやっておきたいことをしっかりやってから取り組むのがおすすめだぞ
ここでは、そのやっておきたいことを解説します。
株取引をどうしてやるのか目的を考える
株取引を開始する前にやっておきたいことの一つに、「どうして株取引をやるのか?」ということに対して考えておく必要があります。
株取引と一口に言っても、人によってやる理由や目的は異なります。
最近は老後資金を作るために、資産運用の一環として株取引をしましょうという声も聞かれます。
しかし、資産運用のためということなら、一度資産をしっかり確認しておきましょう。
正社員で働いていたりすれば、老後に退職金や厚生年金を得ることができます。したがって、無理に株取引をしなくても老後資金を確保できる可能性もあります。
老後資金を作る以外では、大学費用といった教育費を作ることを目指す人たちもいます。住宅ローンの頭金といった大きな資金を作るといったこともあるでしょう。
こうした将来的に必要となってくる大きな資金を作るためには、タネ銭と呼ばれる資金源も必要です。
また、将来的に必ず必要となるので、大きく資金を目減りさせるような株取引は向いていません。期日までにお金を用意する必要があるので、大きなリスクを負うことはできない株取引となるでしょう。
さらに、社会勉強のためにやってみたいといったこともあるでしょう。その場合は生活資金に手をつけない程度に余剰資金であるのがおすすめです。
また、大きく儲ける必要がないので、さまざまな手法を試すことが可能です。
株取引のスタイルを決めておく
また、株取引と一口に言ってもさまざまな方法があります。専業投資家さんにも多いのですが、1日に何度も取引をするデイトレードといったものが有名です。
上下動する株価の差額の利益を積み上げているスタイルになります。
しかしながら、デイトレードはサラリーマンが片手間にできるようなものではありません。
スキマ時間などでできないわけではありませんが、タイミングを逃してしまうこともあります。また、何度も取引を行うことになると手数料面でもかなりかかるので、慎重に取引をする必要があります。
人によっては、毎日細かく取引するのは大変なので、株価の大きな上昇を見込んで長期的に投資をする人もいます。
長期であれば、日々の売買のタイミングを見逃しても利益を得る機会に恵まれます。
さらに、株取引と一口に言っても日本株から米国株、東南アジアの株などさまざまな株があります。海外志向が強い人は海外の株を取引する人もいます。最近は日本にいながら、海外株式の取引もできるようになっています。
日本の証券会社の口座で海外の株を購入するのも手軽にできるようになりました。
手数料も下がってきているので、アマゾンやグーグルといった世界的に著名な企業の株を取引することも可能です。
株取引のルールを設定する
どのような株取引をするかはその人の嗜好や目的に合わせて選ぶべきです。精神的にリスクを負える人かどうかも人それぞれです。
それゆえ、それぞれの投資手法や株取引の方向性が決まったら株取引のルールをしっかり設定するべきです。
株取引のルールで決めておきたいこととして、売買に関する点は明確にしておくのがおすすめです。例えば、10%値上がりしたら利益を確定する、20%値下がりしたら損切りをするなどです。
実際にやってみると分かりますが、株取引でルールを決めてもそれを守るのはとても難しいものです。
人間は損失が拡大してくると、どうしても損失を取り戻そうと行動してしまいます。
その結果、自分で決めたルールであってもルール通りに行動できずに大きな損失を抱えて最悪の場合相場から退場することもありえます。したがって、株取引のルールは徹底できるような内容にしておく必要があります。
もちろん、その時々のライフスタイルに合わせて投資家のリスク許容度は変わります。ルールは自分で作ったもので変更も可能です。
ただし、単に負けているからといった理由で変更することはオススメしません。
とにかく、最初の頃はルールを設けてそれを徹底させた方が、結果として良い利益を得られる可能性が高まります。
自分をどの程度律することができるかが株取引の成績とは密接関わっています。
何も決めずに始める前にルールは作っておくのが大切なんだね!
資金をしっかり貯めておく
株取引を始めるにあたって、おすすめしたいのが資金をしっかり貯めておくことです。
よく初心者向けの書籍などでは、「やろうと思ったときが吉日」といった表現もみられます。これは一部では真実ですが、ろくに資金がない状態でやっても選択肢がないために損をする危険性が高まります。
結局のところ、資金がある程度ないと好きな株を売買する機会が失われます。資金的な制約で株取引が楽しめないのは本末転倒です。
最近は、スマホ証券等で1株単位の株取引ができるようになっていますが、通常の株取引より手数料が高いのがネックです。
また、最低単元株である100株を購入しないと株主としての権利が得られません。議決権を行使することもできませんし、配当金や株主優待を受け取れない可能性があります。
配当金については、株数に応じて配当金相当が支払われるようになっていますが、利益を得るという意味では少額の株取引では大きなリターンは見込めません。
資金がある程度あれば、急いで株取引を行う必要がないのも大きなメリットです。
資金のすべてを株取引に使わなくても良いので余剰資金があれば精神的に余裕をもって株取引にのぞめます。
それゆえ、今すぐ株取引をする必要がないならば資金をしっかり作っておくのがおすすめです。
参考にする情報やお手本を見つけておく
株取引で成功するためには、さまざまな情報を収集し、きちんと整理できることが必要不可欠です。
しかし、それは初心者に一朝一夕でできるものではありません。
もし、株取引で利益を得たいのであれば、日々勉強する覚悟とともに参考にできる情報を集めておくのがおすすめです。できればロールモデルになりそうな個人投資家さんを見つけておくと良いでしょう。
学ぶという言葉は、真似るという言葉からきているというように、参考になりそうな投資家さんをSNSなどでフォローしておくと、それだけでかなりの情報が入ってきます。
また、最近は金融庁や財務省といった公的機関でも積極的に情報開示をしています。イラストや図を使ったりして分かりやすく見やすいサイトも増えているので、チェックしてみると良いでしょう。
いずれにせよ、信頼のおける情報やお見本となる投資家さんを知っておくと、実際に株取引を開始した際、助けになることも多いのでおすすめです。
まとめ
一昔前に比べて株取引は一般的になじみのあるものになってきました。
しかし、まだまだ日本ではマイナーな取引であり、大きな損失を抱えるかもしれないから怖いといったイメージもつきまとうものです。
しかし、株取引を始める前に事前準備をしておけば株取引は決して怖いものではありません。
いざとなればやめることも可能です。
まずはリスクに対してできる準備をしてから臨み、実践しながら自分なりの株取引の形を作っていけば良いのではないでしょうか。
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