投資信託の多くは株式や債券など個別の銘柄に投資するものもありますが、1つの銘柄でもさまざまな違う種類の銘柄を組み合わせているものもあり、これをバランス型投資信託と呼びます。
このバランス型投資信託は手軽に始められるのがメリットですが、いっぽうで注意するべき点もあります。
ここでは、そんなバランス型投資信託の特徴やメリット、デメリットについても合わせてご紹介したいと思います!
目次
バランス型投資信託の特徴とは
投資配分を自動的に行ってくれる
では、バランス型投資信託の特徴にはどういったものがあるのでしょうか?
そもそもバランス型投資信託とはいくつかの株式や債券を組み合わせ運用するファンドのことです。
投資先にはさまざまなものがあり、それらに均等に投資するというものではありません。
たとえば、先進国の債権と日本の株式を組み合わせたものや、国内外の株式や債券などを組み合わせてものなど、商品のラインナップは豊富かつさまざまです。
そもそも、投資信託を運用する際に大切なのは複数のファンドを購入し分散投資することで、それによりリスクを最小限に抑えられます。
つまり、長期的な視点で見ることが大切で、かつトータルで見たと時に利益が発生しているという運用の仕方こそが投資信託を行う際に重要になってきます。
さて、投資信託で分散投資を行うには国内、海外の株式や債券などさまざまな資産の割合を前もって計算しておき、バランスを調整しながら投資を行っていきます。
さらに、ポートフォリオの割合が変わった場合に構成し直すことがほとんどです。
こういった投資信託における投資配分を行うことは手間や時間がかかりますが、その手間や時間を代わりにやってくれるのがバランス型投資信託というわけですね。
ネットで購入する
投資信託の運用をやったことがない方はご存じないかもしれませんが、コストのかからないこういったバランス型投資信託はネット証券で購入するのが一般的です。
その理由は店舗型の証券会社や銀行などではコストの安いファンドを販売していなことがほとんどだからです。
どのバランス型投資し信託でも購入できるネット証券会社は次のとおりです。
- マネックス証券
- 楽天証券
- SBI証券
- 岡三オンライン証券
- 株ドットコム証券
ただ、一部のファンドについてはゆうちょやセゾン投信などでも扱っているものもあります。
もし、あなたがバラン型投資信託で資産を形成したいと思うなら、こういった低コストのファンドを購入できる金融機関を選ぶ必要が出てきます。
バランス型ファンドを選ぶメリットとは
信託報酬が低い
まず、バランス型投資信託の最大のメリットは信託報酬が安いということです。
これは一見すると大したことではなさそうですが、実際には信託報酬が低いほど長期的な視点で見た時にハイリターンにつながります。
バランス型投資信託はいくつかの資産クラスを組み合わせるファンドなので、どうしても信託報酬が高くなりがちですが、こういったバランス型ファンドは低く抑えられているのが特徴です。
さまざまな国に分散投資ができる
さらに、バランス型投資信託のメリットとしてさまざまな国に分散投資できるというのがあります。
しかも、株式だけでなく債券にバランスよく投資しており、世界各国に分散投資が可能です。
リバランスできる
バランスファンドのメリットにリバランスできるというのがあります。
このリバランスとはファンドの運用を続けている時、元々の資産配分に戻すことを言います。
たとえば、国内外の債券や株式などを組み合わせたファンドがあるとしましょう。
それぞれの割合が25パーセントだったとした場合、外国株式の調子が悪い場合で日本株式の調子がいいとすると、その割合を変化させることをリバランスと呼びます。
リバランスすることで値上がりした資産を売り、利益確定後値段の下がった資産を安値で購入するのと同じことです。
ただ、これを個人でやるとなれば手間や時間がかかってしまいますが、バランス型ファンドなら運用会社が代わりににやってくれるので時間と手間が省けます。
分散投資ができる
さらに、バランス型ファンドのメリットに1つのファンドでいくつかの資産に分散投資できるということで、これがバランス型ファンドの最大のメリットととも言われています。
1つのファンドでリスクを回避できる
そもそも、バランス型ファンドは値動きが違う複数の資産クラスがセットされたファンドのことです。
そのため、1つのファンドで分散投資が可能なので、急激に価格が動いた場合にも大きな損失が避けられるのがメリットです。
たとえば、値動きが全く違う複数の資産クラスのバランス型ファンドを購入したとします。
予想もしなかった経済恐慌などにより株式の価格が急落しても、別の資産クラスである債券があるので、この債券の基準価額によってある程度値下がりを食い止められます。
そのため、保有している資産の損害が大きくなるのを防げるのがメリットです。
バランス型ファンドのデメリット
手数料が割高
バランス型ファンドのデメリットとして、インデックスファンドと比較した時運用に関する手数料が割高なことが挙げられます。
たとえば、手数料の安さで有名なeMAXIS 日経225インデックスの場合だと、年間の信託報酬は0.432パーセントですが、バランス型ファンドのeMAXISバランスは0.54パーセントとなっており、少々割高感があります。
ただし、バランス型ファンドの手数料が割高だとは言っても、中には低いものもあるので全て手数料の高いものばかりだとは限りません。
また、インデックスファンドをいくつか購入し、自分でこまかく売買しながらリバランスすることで一定のリスクを保つという投資信託の運用方法もあるものの、これだと忙しい現代人にとってかなりの時間と手間がかかります。
プロに運用を任せれば、少々費用がかかってもバランスファンド1つで運用した方が時間や手間が省けるのはメリットかもしれません。
また、効率面を考えてもその方がよさそうですね。
投資内容が理解しづらい
さらに、投資信託はセット商品なので、内容が理解しずらいという点があります。
たとえバランス型ファンドとは言ってもバラバラの資産クラスに分散投資されているので、全てが安定型とは限りません。
そのため、バランス型ファンドならどれでもいいや!などと簡単に決めてしまわず、しっかりと吟味することが大切です。
そうしないと、リスクの高い商品を掴んでしまうかもしれないからです。
過去の運用実績などをチェックして、うまく運用されているファンドを購入することが大切です。
バランス型ファンドを選ぶ際の注意点
さて、バランス型ファンドの基礎知識を身に着けたところで、バランス型ファンドをいざ購入する際の注意点を押さえておきましょう。
それは購入を検討しているファンドがどのくらいのリターン&リスクがあるかということ。
おすすめの方法は目論見書を見るのが手っ取り早いです。
目論見書とはファンドについて重要な事項を記載した書類のことで、webでも見ることが可能です。
購入を考えるなら、必ず目論見書に目を通しておきましょう。
まとめ
バランス型ファンドについてさまざまな視点からまとめてみました。
投資信託を購入したことのない方にとって、バランス型ファンドと言われてもなんのことだか分からないかと思います。
ぜひ、ここでご紹介したことを参考にしていただき、ファンド選びの際に役立ててみてくださいね!
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