投資信託は金融商品の中でも、少額から行うことができ、比較的ほったらかしができると評判です。
今はさまざまな媒体から情報が得られるので、仕事や家庭に忙しい現代人にとって身近な投資対象といえるでしょう。
そんな投資信託への投資ですが、投資をするからには投資家としてある程度の知識を持っておいた方が良いのは自明の理です。
投資信託は運用会社から運用報告書などの書類が届いたりします。
そうした資料をもとに適切な判断を下し、投資信託を売買したり保有したりを検討するのは投資家自身だからです。
すでに資産額が大きい人は証券会社の営業さんやアドバイザーなどを有しているかもしれませんが、今は投資家個人が投資すべきかどうかを判断できる時代でもあります。
従って玉石混交の情報から適切な情報を掴み取ることが何よりも重要になってきています。
基本的なことは書籍で十分
まず、投資信託に対してどのように投資をしたら良いかについて基本的なことを知りたければ書籍を読むのがおすすめです。
書籍は情報が古いという人もいますが、基本的なことを網羅的に知れるので初心者向けです。
最近は、実際に利益を上げている個人投資家さんや独立系FPの人が書籍を出版されているので、読みやすい書籍が豊富に揃っています。
投資信託という商品の基本的な特徴を押さえていますし、具体的に商品説明をしているものもあります。
ただし、具体的な商品が説明されているものは注意が必要です。
今はさまざまな投資信託が登場しており、新しい低コストで初心者にも優しい投資信託が複数登場しています。
書籍は出版するまでに時間がかかるため、そのときにおすすめの投資信託であっても、読者が手にとる際に最適な投資信託とは限りません。
あくまでも投資信託の基本を押さえるために読むのが良いでしょう。書籍であれば困ったときに手元で調べることができるのも便利です。
基本的なところをカバーしているものを1冊読めば、体系的な知識が身につくのでおすすめです。
日々の参考にはSNSがおすすめ
投資信託への投資は、基本的に投資信託を保有した場合、財産管理は信託銀行が、運用の指図など運用面は運用会社が担ってくれます。
したがって、個人投資家として判断するのは、主に売買のタイミングだったりします。
もちろん、投資信託への投資は個々人の目標に合わせて行われるべきであり、目的に応じて必要な売買のタイミングはあります。
しかし、リアルタイムでもっとも最適な投資信託を選ぶのは初心者には難しいことです。
そこで初心者が頼りにしたいのが、第一に投資信託を販売している販売会社からの情報です。
投資信託の販売の窓口になっている販売会社からの情報は、投資信託の内容等に対して信頼のおける情報といえるでしょう。
もちろん、販売会社がそれぞれ推している投資信託は異なるので、他社との比較も重要です。
販売会社のHPなどを見れば、今販売されている投資信託を知ることができ、その特徴もわかりやすく説明されています。
また、最近は著名な個人投資家さんたちが積極的に発言をされています。
ネット検索すれば、投資信託に関するブログやTwitter、インスタグラムなどSNSでの情報発信に触れられるようになっています。
ブログの方が専門的ですが、やはり更新時期などをチェックしないと古い情報であることも多いです。
Twitterは即時性がウリですが、個人投資家による情報ということで、発信者である個人投資家にとって利益になることが発信されることが多いので、注意が必要です。
インスタグラムなどは写真がメインで資産グラフなど視覚的にわかりやすい情報が多めです。
SNSの情報は即時性が高く、ネットニュースなどの情報も早く流れます。
それに対する見解や解説なども知られるので、最新情報などを知るには手っ取り早く大事なところを押さえられるのが特徴です。
セミナーは証券会社主催等の信頼できるところを
さらに、最近は投資信託に特化したセミナーやイベントも盛んです。
それゆえ初心者向けのものも多数開催されています。個人がやっているものから、大手の金融関係の企業が手がけるものまで実にさまざまです。
初心者におすすめなのは、証券会社などが主催するiDeCo(イデコ)やつみたてNISAに関するセミナーなどです。
初心者向けに投資信託とは?といったことから、国の制度としてお得に投資信託に投資ができる制度の説明があるので初心者にとってとっつきやすいのが魅力です。
何より、同じような投資初心者の人と出会えます。
話題のレベルが同程度なので気後れすることもないです。最近では日経新聞社主催等の経済系企業によるイベントも盛んになっています。
今は証券会社も取り締まりが厳しくなり、個人投資家に対して強引な勧誘はできなくなっています。
それゆえ、証券会社等のセミナーも中立的なものになっているので初心者でも安心して参加できます。
ただし、証券会社は利益を追求する企業ではあるので、「急に投資信託を勧められたりしたら怖い・・・」ということなら、より中立性の高い企業等が主催するイベントに参加してみましょう。
日経新聞社主催のIRセミナーなどでは、直接企業の広報担当や投資信託を運用する運用会社の担当さんと話ができたりします。
東京証券取引所では、平日に一般公開している他、休日や平日の夜に東証アカデミーと呼ばれる勉強会などを開催しています。
無料だったり1000円〜3000円程度の参加費で気軽に参加できる内容になっているのでおすすめです。
投資信託を買い付けたら報告書を読もう
そして、より具体的に投資したいと思った投資信託を見つけたら、必ず交付目論見書などの報告書を読みましょう。
交付目論見書は、その投資信託を保有する投資家たちに対して必ず交付しなければならない目論見書です。
投資信託の基本的な情報が記載されているので、個々の投資信託の特性を押さえるのに役立ちます。
交付目論見書には、その投資信託の目的や特色が記載されています。
何かの経済指数に連動するように設定されているのか、それとも経済指数以上のリターンを得られるように設定されているのか等も載っています。
それ以外では、投資のリスクについても説明されています。設定されてから長く続いている投資信託ならば、これまでの運用実績なども記載されているので投資の参考になるでしょう。
また、初心者として見落としやすいところとして、手続きや手数料等にも目を配りたいところです。
さらに、交付目論見書以外に投資家からの請求があって交付される請求目論見書と呼ばれるものもあります。
これは投資信託の経理状況や売買履歴が変わったときなどに交付されるものです。
投資を継続するか否かなどに関わる重要な判断材料となるので、投資信託を保有するようになったら目を通したいものの一つです。
まとめ
ちょっと前に比べて投資環境は格段によくなりました。
月に数千円からでも投資信託を買い付けることができ、自由に売買できやすくなっています。
ネットの普及で、良質な情報にアクセスできる機会も増えてきました。
しかし、情報にアクセスしやすくなったということは、自分にとって必要な情報を取捨選択するのが難しいということでもあります。
とにかく、初心者にとっては投資をする上で必要な情報は選択していく必要があります。
なるべく信頼のおける企業や個人から情報を収集するようにしたいものですね。
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