「不動産投資」というと、ざっくりと「お金持ちのための投資」という感覚がありませんか?
確かにまとまったお金があると始めやすいのが不動産投資なので、そのイメージはある意味では正しいです。
しかし、資産の量よりももっと重要なのは投資家の性格です。この記事では、不動産投資に向いている人・向いていない人の性格について解説します。
向いていない人の特徴に当てはまっている人は、自分の性格を冷静にコントロールできるよう、努力していきましょう。
Contents
不動産投資に向いている人
まず、不動産投資に向いている人の特徴を5つご紹介します。
- 目標に向かって計画を立てられる
- 意思決定が早い
- 学ぶことが好き
- 他人に仕事を任せられる
- 長期的な資産形成を目指している
①目標に向かって計画を立てられる
漠然とお金を増やしたいから投資、と考えるのではなく、目標を立てることが成功への近道です。
例えば、「1年後には月収20万円の不労所得を得られるようにする」などです。
このような目標がきちんと決まって入れば、元手にどれくらいのお金が必要なのか、また利回りは何%以上必要なのかがハッキリします。
すると、物件に求める条件も自然に決まってくるので、不動産投資を始めやすいのです。
目標を定め、目標を達成するための計画を立てられること。これは不動産投資家にとって重要な性格の一つです。
②意思決定が早い
成功している不動産投資家の特徴の一つに、「意思決定が早いこと」が挙げられます。
業者から良い物件を紹介されたときに、投資するかしないかを素早く判断する能力、ということです。
紹介された物件について、すべてを購入する必要はもちろんありません。ただ、購入しない場合でもなるべく早くに判断した方が良いということです。
業者は多くの投資家にその物件を紹介し、誰か1人が購入してくれれば良い、という状態です。
すなわち、判断を保留して物件をキープするよりも、購入する・しないを素早く伝えて業者が動きやすくしてあげることが大事なのです。
このように意思決定が早い投資家には、業者がどんどん物件を紹介してくれます。
その分断る回数も多くなりますが、お目当ての物件に出会える可能性も高くなります。
このメカニズムが働くので、意思決定が早い投資家は不動産投資で成功しやすいのです。
③学ぶことが好き
不動産投資で利益を上げるには、日々の勉強が欠かせません。
ずっと変わらない普遍的な基礎の勉強から最近のトレンドまで、幅広い情報収集が必要なのです。
このような情報を自分で集め、読んで理解するのが好きな投資家は、不動産投資の腕も上がりやすいです。
良い物件を選ぶ審美眼などは、知識と経験で身につけていくしかありません。日々の勉強を怠らないことが、成功への近道なのです。
④他人に仕事を任せられる
マンションやアパートを所有すると、家賃の回収や住民からのクレーム対応など、さまざまな業務が降りかかります。
これらの事務的な業務はすべて管理会社に任せられるので、他人に仕事を任せられる性格の人は不動産投資に向いていると言えるでしょう。
管理会社に支払う手数料は発生しますが、膨大な事務処理を1人でこなすのは無謀です。
手数料を支払ってでも管理会社に仕事を委託し、空いた時間で投資の勉強をした方が有意義でしょう。
⑤長期的な資産形成を目指している
不動産投資は家賃収入によって投資家の生活を支えるタイプの投資です。
株式やFXのように短期間で大きく儲けを狙うハイリスクな投資と異なり、ミドルリスク・ミドルリターンの投資なのです。
長期投資であるため、じっくりと資産を成長させたい人に向いています。今すぐに一攫千金を狙う投資ではないことを理解しておきましょう。
不動産投資に向いていない人
次に、不動産投資に向いていない人の特徴を5つご紹介します。
- 計画を立てるのが苦手で行き当たりばったり
- 優柔不断で物事を決めるのに時間がかかる
- 不動産投資は楽に稼げると思っている
- すべての仕事を1人でやりたい
- 今すぐにお金を稼ぎたいと考えている
①計画を立てるのが苦手で行き当たりばったり
将来を見通した計画を立てるのが苦手な人の投資は、「とりあえず儲かりそうな物件に投資」するスタイルになりがちです。
しかし、「儲かりそう」には根拠が無いことが多いですし、何年でどれくらいの利益を出すことを見据えた「儲かりそう」なのでしょうか。
具体的な計画が無ければ、投資で成功することは難しいでしょう。
何年でどれくらい儲けたいかによって、投資の戦略が異なるからです。
不動産に限らず、投資を始めるなら目標と計画はしっかりと考えましょう。
②優柔不断で物事を決めるのに時間がかかる
不動産投資を始めると、業者が良い物件を紹介してくれることがあります。意思決定の早い人は投資するかしないかを素早く業者に伝えますが、優柔不断な人は「とりあえずキープ」のような状態で判断を保留してしまいます。
このような優柔不断な人の場合、業者からの紹介が徐々に減っていくでしょう。
業者としては購入するかしないかを早く教えてくれる人にどんどん紹介し、物件を売ってしまいたいのですから。
業者の視点に立つと、キープされると他の投資家に物件を紹介しにくくなってしまいます。そのため、優柔不断な人は業者から相手にされなくなる傾向があるのです。
③不動産投資は楽に稼げると思っている
「不労所得」という言葉から、不動産投資は怠けていても収入が得られるものだと考えている人が一定数います。
確かに労働ではない手段で収入を得られはするのですが、怠けていても収入が得られるほど甘くはありません。
初心者から上級者まで、投資家は皆勉強しています。日々変わっていく経済情勢を把握したり、不動産投資のトレンドを追いかけたり、勉強すべきことは無限にあるのです。
ぜひ、奥深い不動産投資の勉強にも精を出してみてくださいね。
④すべての仕事を1人でやりたい
前述のとおり、不動産を所有すると膨大な仕事が降りかかります。手数料さえ支払えば管理会社に委託することができるのですが、そうしない人もいます。
残念ながら、他人に仕事を任せられない性格の人は不動産投資に向いていないでしょう。
このようなタイプの人は、管理会社に支払う手数料がもったいないといった理由ですべての仕事を1人でこなそうとしてしまいます。
外注を上手く使えば自分の時間ができますし、その時間を使って新たな物件を探したり、投資の勉強をしたり、はたまた別の仕事をしたりした方が生産的と考えられます。
⑤今すぐにお金を稼ぎたいと考えている
不動産投資が軌道に乗れば、定期的な家賃収入で投資家の生活は強く支えられます。
しかし、軌道に乗せるまでには時間がかかるもの。一攫千金を狙うギャンブルのような投資ではないので、理解しておきましょう。
以上のような不動産投資の性格からして、今すぐに利益が欲しい人には向いていません。
じっくり時間をかけて資産を成長させるタイプの投資であることを理解しておきましょう。
まとめ
この記事では、不動産投資に向いている人・向いていない人の特徴について紹介しました。改めて不動産投資に向いている人の特徴を見てみましょう。
- 目標に向かって計画を立てられる
- 意思決定が早い
- 学ぶことが好き
- 他人に仕事を任せられる
- 長期的な資産形成を目指している
不動産投資の向き不向きには、特別な才能は関係ありません。
自分の収入に対して真面目であれば、自然と身につく性格なのではないでしょうか。
向いている人の性格に当てはまっていない人も、努力で改善できるはずです。
不動産投資は楽に稼げるというイメージがあるのかもしれませんが、稼げるようになるまでに勉強は必要です。
自分の性格も不労所得も、じっくり時間をかけて育てていきましょう。
コメントを残す