「投資信託を始めてみたいけれど、どんなことに気を付ければいいのかさっぱり分からない…」という方が多いでしょう。
そこで、ここでは投資信託初心者のために注意するべき点をいくつかピックアップしてお教えしたいと思います。
ぜひ、最後までお読みいただき、投資信託を始める際に役立ててみてくださいね!
目次
投資信託を行うメリット
- 少額スタートOK
- プロによる運用
- 分散投資が可能
- 国や地域に縛られない投資
投資信託を行うメリットにはどういうものがあるのでしょうか?
少額からでもスタートできる
投資信託は極端な話、100円からでもスタートできます。
株式投資だとこうはいきませんよね?
つまり、誰でも気軽に始められる投資方法です。
プロが運用してくれる
投資はさまざまな知識が必要になりますが、投資信託ならプロが運用してくれるので時間や手間が必要ありません。
分散投資できる
1つの銘柄に絞って投資すると、万が一会社がつぶれたり株価が下がると思わぬ損失をこうむります。
ですが、投資信託なら分散投資ができるのでそういった心配がありません。
さまざまな地域や国、資産に投資が可能
投資信託なら日本のみならず海外の株価指数、債券、不動産、株式などといった具合にさまざまな資産を組み込むことが可能です。
さらに、個人投資家で運用するのが難しい途上国の債券や株式などに投資しているファンドなどもあります。
投資信託を始めるための注意点
しっかりと理解しておく
投資信託はプロに運用を任せることから、内容について詳しく知らないままで購入してしまう初心者の方が多いです。
特に投資信託の中でもヘッジファンドならマーケットの上下に関わらず利益を確保を目指すものの、運用内容の開示がないものもあります。
そういった特殊な商品は初心者に向いていません。
一般投資家向けはマーケットの動きに多少影響を受けるのが常識でその結果被った損失は自己責任になります。
つまり、いくら初心者であっても理解していなかったことで損失を被るとかなり精神的なダメージになるので、理解した上で商品を選ぶようにしましょう。
たとえば、複雑な商品に通貨選択型などがあり、これはアメリカの株式に投資する商品ですが通貨はドルでなくユーロだったりします。
つまり、アメリカの株式が上がると利益が出るものの、ドルの上昇は利益になりません。
ユーロの価値が上がって利益になるわけなので、非常に複雑な商品です。
証券会社や銀行の窓口ではこういった説明がきちんと詳細までされないことがありますが、実際は目論見書に記載されているので、きちんと読んでいただき投資信託を始めていただきたいです。
手数料について知っておく
また、投資信託初心者が気になるものに手数料があるかと思います。
どんなものに対してこの手数料がかかってくるのでしょうか?
そもそも、投資信託にかかる手数料には次のようなものがあります。
- 購入時の手数料
- 保有時にかかる手数料
- 解約時にかかる手数料
1. 購入時の手数料
これは投資する人が販売会社に払う手数料のことで、ファンドや販売会社によって料率が変わってきます。
何にかかる費用なのかと言うと、販売会社がお客さんに情報提供のサービスを行ったり、ファンドの説明を行うサービスに関してかかるものです。
さらに、購入時手数料がかからないものもあり、これをノーロード・ファンドと呼んでいます。
2.保有時にかかる手数料
次に投資信託を保有にかかる手数料についてです。
これを信託報酬と言い、ファンドの管理や運用にかかる費用です。
信託財産の中から間接的に委託会社や販売会社、受託会社に間接的に支払われるコストですが、基準価額が計算される際すでに差し引かれているので、別に支払う必要がないものです。
なお、料率はファンドごとに違っています。
3.解約時にかかる手数料
この手数料はファンドを解約する際に支払うもので、かからないケースもあります。
投資する人が解約したいと申し出ると、その投資信託を売却する必要があるので、取引にコストがかかります。
そのコストを信託財産で負担するとなると、投資信託を保有する人だけが負担することになるため、解約する人にも負担するようにし公平になるようにしています。
特にファンドを保有している間にかかる信託報酬については収益性と大きく関わってくるので注意しなければなりません。
リスクをしっかり理解する
投資信託初心者にとって最も注意するべきことはリスクについてしっかりと理解することです。
- 価格変動のリスク
- 金利変動&信用リスク
- カントリー&為替リスク
1.価格変動のリスク
まず、当然のことですが投資信託は価格変動するということを理解しておきましょう。
ただ、値動きの違う投資信託を組み合わせれば、そのリスクを最小限に抑えることも可能です。
2.金利変動&信用リスク
また、投資信託にはさまざまな債券や株式が組み合わされており、最悪破たんや倒産した場合に基準価額が大幅に下落する場合もあります。
ですが、さまざまな業種や国に分散投資しているファンドを選べばこのリスクを抑えることも可能です。
3.カントリー&為替リスク
外国の債券や株式に投資した場合、為替変動のリスクがあることも知っておきましょう。
もし、投資対象としている国の経済や政治状況が混乱した場合大幅に投資信託が下落してしまうこともあります。
為替についても海外の国に投資する場合円高になると価格が下落してしまいますが、逆に円安になれば価格が上がるわけなので、一長一短です。
勧められたままに購入しない
投資信託初心者が投資信託を始めるとなると、つい証券会社や銀行の担当者に相談してしまい、勧められたままに購入してしまうかと思います。
担当者は初心者におすすめの商品や今人気の商品などのパンフレットを持ってくるでしょうが、こういった商品に飛びつくのはいかがなものかと思います。
その理由はこれは投資信託を売る側がおすすめしたい商品であって、本当に投資する人がオトクかどうか分からないからです。
当たり前のことですが、担当の方にもそれぞれノルマというものがあり、少しでも投資信託を多く買ってもらいたいのです。
こういったオススメの商品のほとんどは正直なところ、投資する側のことを本当に思って勧めているとは考えにくいです。
あくまで販売する側の都合が最優先されていると考えておくようにしましょう。
流行りの商品に飛びつかない
また、投資信託にもある程度流行りというものがあり、どういうものかと言うと、テーマ型のファンドです。
過去の例を挙げてみますと、環境、バイオ、ネット業界、オリンピック、クラウド、SNSなどがあります。
流行の真っ最中はその将来性を期待させることから大変人気が出ます。
ただ、このテーマ型には2つの大きな問題があります。
まず、人気がある、成長が見込める、流行っているなどと言われると多くの人たちがそれに関連した商品を購入するため相場がヒートアップし高値をつけてしまうからです。
次に、その人気がすぐにピークを迎えてしまい、すぐに下落してしまうということがこれまでも多くありました。
つまり、こういったテーマ型のファンドは短命だということが言えますね。
長期的に安定した運用を行いたいのであれば、リスクが高い商品と考えてよさそうです。
まとめ
投資信託初心者が注意すべき点を具体的にご紹介しました。
ただ、さまざまな注意点があるものの必要以上に神経質になる必要もありません。
国や銘柄など分散しているファンドを選んでいただければ、そこまで心配することもなさそうです。
ぜひ、しっかりと理解した上で投資信託を始めてみてくださいね!
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