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FXの本は何をポイントに選んだらいい?

街の本屋さんやネット書店には、FXの入門書がたくさん揃っています。初心者は迷ってしまいそうですが、何をポイントに選んだらいいのでしょうか?

ここではあえて「あおるようなタイトルではない」「実際に書いたのは経済や為替の専門家」「目次を見ると中身が整理されている」「情報がそんなに古くない」の4つを挙げました。

ほぼその線にそって、発行が新しい、初心者にとって役に立ちそうな6冊の本をご紹介します。

初心者がFX本を選ぶ上での4つのポイント

初心者が「FXを始めてみたい」と思い立ち、街の本屋さんに行って、あるいは「アマゾン」のようなネット書店で関係する本を探してみると、FXに関して実にいろいろな本が発行されています。

その表紙にはドルや円やユーロの記号とか、金貨ザクザクの写真とか、かわいい萌え系女子のイラストなどがつき、「初心者でもできる」「わかりやすい」「為替のプロが教えるFX入門書」「明日から実践!」など、大きな文字が誘っています。

FX本には、オリジナリティにあふれた優れた入門書もあれば、他の本を切り貼りしたかのようなおざなりな中身の本もあります。

世界経済に関しておかしな主張を繰り返しているものも、高価なプログラム売買のソフトを買わせようとする宣伝の道具も、問題がある投資手法でうぶな初心者をだまそうとしている有害図書もあります。

書物なので、変なものを買わされても高々数千円の損失ですみますが、読むだけ時間のムダになるのを防ぎたければ、次のようなポイントをおさえながら選ぶのはいかがでしょうか?

1、あおるようなタイトルではない

たとえば「確実に1億円貯める」など高額の金額を示してあおっている本は、著者の成功話を延々と聞かされる類のものが多いです。

初心者の段階を過ぎて「さて、人の話でも聞いてみようか?」と思ったとき、暇な時間に読むような刺身のつまのような読み物です。

なお「必ずもうかる」という断定調は実は禁句で、そんなタイトルや内容の本を出したら出版差し止めの裁判にかけられかねません(金融商品取引法40条、商品先物取引法215条違反)。

2、実際に書いたのは経済や為替の専門家

経済アナリストや、金融機関で為替のディーリングをやっていた人などは、世界の為替市場の実情に通じているので参考になることが多いです。

FX業者やマネー雑誌が編集した本も、FXとその投資家の実情をよく知っている人たちなので悪くありません。

大学の先生もその経歴によりますが、専門家として信頼できます。ただし本人自身が直接書いている「著」であることが必要で、名前を借りているだけのケースが少なくない「監修」ではダメです。

問題があるのは専門家ではなく、FXで成功した投資家が書いた本です。

ほとんどは自分の経験と考えがもとになっていますから、特定の通貨ペアや投資手法ばかりで内容が偏っているとか、FX業者を非難したり「○○をするな」などこだわりが激しい、矛盾したことを言う、話が古い、話がくどいなど、アラが少なくありません。

これも人の話だと割り切って暇な時間に読むものです。初心者が安易にマネをすると痛い目にあうかもしれません。

「話半分」で、ちょうどいいぐらいでしょうか。これはSNSで投資家が書き込むメッセージについても言えることです。

3、目次を見ると中身が整理されている

本を立ち読みしたら、まず目次を見てください。

言いたいことがすっきり整理されていて、簡潔で流れがよくわかるような目次なら、ポイントは高くなります。

逆に「これも説明しよう」「あれも説明しよう」と初心者にとって重要度の低いような説明まで詰め込み、それがうまく整理されず、なかなか先の話に進んでいかないような目次は、良くありません

「断捨離」と言いますが、言いたいことを整理し、必要ないと思った部分を捨てられる著者は、読む人を意識している優れた著者だと言えます。

4、情報がそんなに古くない

FXの世界も新しいものがどんどん登場し、情報はどんどん古くなっていきます。

FXを規制する法律もよく変わっています。世界の経済情勢もあっと言う間に変わります。初心者が、もうすでに不必要になった古い情報に触れるというのは1ヵ月前の新聞を読むようなもので、時間のムダです。

できれば最新の情報が入っている発行日が新しいものがいいのですが、本は印刷して本屋さんに配送するのに日数が必要なので、ある程度の時間が経過しているのはしかたありません。

本は、最後のページの「奥付」に出版社名、著者名などとともに発行年月日が書いてあります。

初版の発行年月日は古くても、その後に発行された「改訂版」「第二版」「第三版」などの発行年月日が新しければ、新しい情報に修正されている可能性があります。

もっとも「改訂版」を最近出していても、「ハンガリーフォリントでスワップポイントを稼ごう」といった古すぎて現在では誤っている情報をそのまま載せていたり、アメリカ経済の説明で2年半前に退任したオバマ前大統領のイラストやその政策の説明がゾロゾロと出てくるような本は、やめておいたほうがいいでしょう。

オススメの書籍6選

マネー雑誌編集の入門書、マンガの入門書『ZAiが作った「FX」入門 改訂版』(ザイFX!編集部×羊飼い:著)ダイヤモンド社 2017年11月24日発売 1728円

ダイヤモンド社のマネー雑誌「ZAi(ザイ)」は、FXや株式投資、投資信託、ETFなどのわかりやすい入門者向けの本の編集・出版で実績があります。

そのFX関連入門書でロングセラーになった本の最新改訂版です。

カリスマブロガー「羊飼い」氏の実践例に即したリアルな解説、個人投資家の失敗談の告白、FX業者の選び方指南、チャート分析の勘どころなど、他の入門書とはひと味違う中身が売り物です。

『ザイFX!×西原宏一が教えるFXトレード戦略 超入門』 西原宏一×ザイFX!編集部:著 ダイヤモンド社 2017年10月20日発売 1728円

著者はシティバンク東京支店の為替部門チーフトレーダーを経て、ドイツ銀行ロンドン支店、シンガポール開発銀行で為替ディーリングにたずさわってきた専門家です。

この本は「リスク管理できないトレードはするな!」と言っているほどリスク管理にこだわっています。

それはある意味、トレードのテクニック以上に重要なことで、FXできちんと利益を残していくための王道と言えます。

『ゼロから始める! マンガFX入門』川口一晃:著 なぎはしここ:イラスト高橋書店 2019年1月28日発売 1350円

著者は三菱UFJ銀行系の証券会社や投資顧問会社などで資産運用業務にたずさわった後、金融情報サービスのブルームバーグ、外資系証券会社にもいた専門家で、現在は金融ジャーナリスト、経済評論家です。

萌え系女子がFXを始めるというストーリーのマンガで説明されているので、非常にわかりやすくできています。

マンガだと細かい説明を加える余裕がないので、うまく整理されて頭の中にスッと入ってくるでしょう。

用語集、チャート分析、テクニカル分析『FX用語辞典』 OANDA Japan:編 幻冬舎 2018年3月1日発売 1296円

「レバレッジ」のような基本中の基本の言葉から、「ループイフダン」のようなFX独特のテクニカルワード、「ボリンジャーバンド」などチャート分析で登場する横文字、「PMI」のような現在の世界経済を読み解くためのキーワードまで、ひろく網羅しています。

初心者を卒業して中級者、上級者になっても手元に置いておきたい用語辞典です。

『ずっと使えるFXチャート分析の基本 (シンプルなテクニカル分析による売買ポイントの見つけ方)』 田向宏行:著 自由国民社  2018年11月2日発売 1620円

 FXの初心者を卒業して中級者になるには、世界経済のデータを読む「ファンダメンタルズ分析」や、ローソク足のチャートパターンなどから値動き(プライスアクション)を予測する「チャート分析」をマスターする必要があります。

この本は後者のチャート分析のやり方をわかりやすく解説しています。

『実戦相場で勝つ!  FXチャート攻略ガイド』 藤本 壱:著 自由国民社 2019年2月22日発売 1728円

この本はローソク足チャートから値動きを予測するパターン分析だけでなく、「一目均衡表」「乖離率」「RSI」「ストキャスティクス」「フィボナッチ」など、FX業者が投資家へのサービスで提供してくれるトレンド系、オシレーター系の「テクニカル指標」全般を解説しています。

FXの中級者以上になったら、ぜひマスターしたいのがそれらを分析して値動きの予測に役立てる「テクニカル分析」です。もちろん初心者のうちから勉強するのも悪くありません。


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